カメラ小僧、現る!(4/30)
「世武ちゃん、もうすぐパリだよね!会いたいなぁ」「今後の経理関係の進め方でこういうのはどうかなと思ったのですが、フランス行かれる前にお打ち合わせできる日ありますか?」などなど。
前にも書いた気がするが、あなたたち?!私がフライト直前まで遠足を待つみたいに「ぷわぁ〜ん、えへへへ、あははは、お土産なに買おっかな、ルンルン☆〜(ゝ。∂)」という日々を過ごしているとお思いだろうか。
毎日がプレシャス、もとい、毎日がナチュラル筋トレ(略して"ナチュ筋")状態で、自分や車や楽器や荷物を移動させては積み込み、運び出し、と言った鬼の形相なのである。
しかも、デフォルトで予定がカツカツな上に、60分あったら新しいものをぶち込むADHDスタイルで元気に営業中ってな感じで、そんな私が暇をしているわけがない!もっとも暇の使い方が上手だったら、こんなに追い立てられるほどでもないわけで。暇が苦手な人間らしい生き物だってこのなのさ。(by つめこみスナフキン a.k.a 草口くわえ)
さて、誰がどう見てもADHD多動症方面ですよね?という匂いを放ちまくっているほど落ち着きのないわたくしだが、不思議なことにADHDではなく、ASDに片足をつっこんでいるらしい。(脳神経外科の先生による)
こんなに溌剌としてうるさいASDがこの世に存在し得るものなのかは定かではないが、少なくとも脳の周波を見る限りその傾向が結構強いと言われて随分楽になった。有難いと言えば有難い意見をサンキュー、先生。
そして、イメージというのはあくまでこちら側の経験に基づいた勝手なサンプル。ものの実態は想像より繊細なグラデーションを持っているってこと、肝に銘じて人と接せねばとしみじみ思う。
またしても話が脱線してしまったが、もうひとつ呑気あるあるエピソードで気になっているものがある。
いよいよフランスのエージェントとの契約が明日5月1日から始まるのだが、その話になると決まって、渡仏したらすぐ仕事で忙しくなる?何の映画やるの?....と聞かれることだ。
あなたたち!どこの温室で大切に育てられたらそんな呑気になれるかしら!
ついつい、ひとりでツッコミをいれてしまう。
私なんぞ、日本国内でこそ映画好きには名前や仕事を知って頂けているが、フランスに行けば「何処の馬の骨、もとい、何処のハムスターの軟骨やねん!」と言うほどに無名。だって日本の映画がそもそも殆どフランスで公開されていないのだから当然だ。せいぜい世武裕子の長さは1,5mmくらいだろう。(ハムスターの軟骨一本辺りをイメージ)
「あなた誰?フーアーユゥ?エス・イー・ビー・ユー.... オッケー、セビュって言うのね!」(フランス語の発音だと、sebuはセビュとなる。なので、私の公式ロゴはsébなのである)という挨拶から始まることが予想されている。世武得意の千本ノック 第五回パリ記念賞レース(くらい)から地道にスタートすることになる。
そんなすぐ仕事とれるわけないじゃない!パリにいる作曲家の数は、日本のそれとは比べ物にならないくらい多い。そして、映画作りは日本の標準の10倍くらい時間をかけてコトコト煮込まれているからだ。
さてさて本日は、郵便局から荷物を出すのにワタワタとしてヘトヘトになり、そのあとは(岡崎)英美ちゃんとお茶をした。ふたりしてパン大好き人間なのだが、歳のせいなのか(我々、同級生)小麦の摂取しすぎで体調を崩しがちになっており、その話をしみじみとしていた。
老後、見えました。
「絶対、米粉の店行くで!」と言っていたのに、勿論そんな会話もお互い忘却し、英美ちゃんはホットサンド(誰が見てもパン使用)を、私はワッフル(誰が見ても小麦使用、というかほぼパン)を頂いた。
そのあと、カメラを見せて欲しいとお願いしていた江島啓一(すぐ日記に出てきがち)大先生がカッフェに合流した。フィルムカメラを見せてもらうはずが、私が探していたけれども在庫がなく(結局別のカメラを購入)諦めた富士フィルムのカメラを目の前に差し出すものだから、私はすかさず言ったのだ。
「え!それ私が欲しかったやつやん!交換しよ!私そっちの方がいい!」
いや、書いてて自覚が芽生えてきました、最悪です。
こういう友達だけは絶対に持ちたくない小学生の同級生ランキングがあれば、上位三名くらいに残るタイプ。
目の前に置いただけの人に対して「差し出す」と言えてしまう神経も相まって、結構ギリギリである。これはヒットなのかファールなのか、際どいところだ...!
ひとまずエジーの富士フィルムを持ち帰り(ええ、結局持ち帰りました)私が前日に購入したNikonはエジーの手元に残った(ええ、交換しました。やつは本当に良いやつ)。
そんなわけで、今日もお友達のおかげでご機嫌に一日を終えることができたとさ。
詳しくは、こちらのインスタグラム写真をご参照。
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