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TOEFLリーディング問題の読解のポイントとは?

歌って絵を描くTOEFL講師の水月むつみです。

海外留学したい人のために、TOEFLのスコアアップの英語術や留学について書いています。

TOEFLのリーディングではアカデミックな話題の文章が出ます。

例えばどういう文章が出るか、ということで、"ARCHITECTURE(建築)"というタイトルの文章をこちら↓で、2回ほどパラグラフごとに解説しました。

記事の中では、英語の文章の意味を中心に解説しています。それはもちろん、リーディングの問題では英語の文章の意味を理解することが必要になってくるからですが、アカデミックな英語の文章には特定の「構成」があります。

その構成が分かっていると、意味が理解しやすくなるので、今回はそれを解説してみますね。

英語の文章のパラグラフは基本的にこういう構成になります。

topic sentence
   ↓
supporting sentence
   ↓
(concluding sentence)

最初に、そのパラグラフで言いたいこと(トピック)を言います。その後に、それをサポートするような文がきます。そして、最後にまとめる文がきます(このまとめ部分は、パラグラフによってはないこともあります)。

英語の文章や話の構成は基本的に、まず、1)主張、その後に、2)理由、という形式です。

… because ~

という形式がよく使われるのもそういうことです。

最初に、結論、その後に理由、ということですが、日本語の文章や話は逆のことが結構あります。

「明日のセミナーですが、昔から興味があったテーマで、入っていた用事がなくなったので、急なのですが、ぜひ参加したいです」

という文章と、

「明日のセミナーに、急なのですが参加したいです。昔から興味があったテーマで、入っていた用事がなくなったので」

という文章では順番が違っているのが分かりますか?

昔からの日本語でよく使われるのは最初の文章です。いろいろいろいろ理由を述べてから、最後に結論(セミナーに参加したい)を言う。

英語的な文章が2番目の文章です。最初に結論(セミナーに参加したい)を言ってから、その理由(昔から興味があって、入っていた用事がなくなったので)を後で言う。

最近では欧米圏からの影響で「結論を最初に言う」のが良いとされて、そういう書き方や話し方が推奨されるのを見ることもあります。就職の面接対策本で「私が思うことは3つあります」などと最初に言ってから話すのが良い、と書いてあるのを見たことがありますが、日本語のもともとの構成はそういうものではありません。

文の構成からして、日本語の文では動詞が最後に来るので、最後まで聞かなければ Yes なのか、No なのか分からないですよね。一方、英語は動詞が最初のほうに来るので、最初に Yes なのか、No なのかが分かります。そういうところからして、日本語と英語では違うので、英語の文章では「結論を先に言う」ということを意識して書く必要があります。

topic sentence → supporinting sentence → (concluding sentence) という構成を、2回の解説で扱ったのと同じ文章 "ARCHITECTURE(建築)" を題材に考えてみると、どうなるでしょうか?

ARCHITECTURE

  Architecture is the art and science of designing structures that organize and enclose space for practical and symbolic purposes. Because architecture grows out of human needs and aspirations, it clearly communicates cultural values. Of all the visual arts, architecture affects our lives most directly for it determines the character of the human environment in major ways.

ちょっと考えてみてくださいね♡

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