リニア中央新幹線 ダイヤ妄想
（本記事のダイヤ妄想部分は2023年5月発行の拙作同人誌「明るい時刻表3」内のコラムを再録・再構成したものとなります）
混沌を極めつつも着実に工事が進むリニア中央新幹線。気になるニュースを目にした。長野県が「1時間に複数本の停車を求めている」というものだ。
リニア中央新幹線といえば「品川～名古屋ノンストップ」がメインになると思われるので「途中駅への停車本数を増やせ」はムリな要求に思えるが、さて、ダイヤを妄想すると、そうでもなさそうなのである。
結論からいえば「ノンストップ便が速すぎて、各停便を毎時1本捩じ込む事ですら難しいように思えるため、途中一駅どこかへ停まる列車は設定されそう」というものである。
リニア妄想ダイヤ
所要時間は
・品川～名古屋 「ノンストップ」（最速） 40分
として、駅間の所要時間（通過運転）を
・品川～橋本 8分
・橋本～甲府 9分
・甲府～飯田 8分
・飯田～中津川 5分
・中津川～名古屋 10分
と設定した。
また各停便については「長野県リニア活用基本構想」10p（長野県/H26.3）に掲載されていた「駅間所要時間」を参照し
・品川～橋本 8分
・橋本～甲府 19分
・甲府～飯田 18分
・飯田～中津川 12分
・中津川～名古屋 15分
と設定した。
「ノンストップ」が速すぎる
リニアのダイヤは、本当にこの一点に尽きるのである。前掲した所要時間を見ればわかるように、最高速で通過運転する「ノンストップ」と、全駅停車の各停便で所要時間差が大変なものとなっている。
今回の妄想ダイヤでは「毎時5本（12分間隔）を基本」としているが、各停便はこの12分の間に、次の停車駅（待避駅）へ逃げ込む必要が生じる（実際は余裕を持たせたいので10分くらいで逃げる必要あり）。ダイヤグラムで見てもギリギリである。
・「ノンストップ」の運転間隔を歪ませる
・「ノンストップ」の所要時間増加を許容する
・1駅停車便を適宜設定し、各停便が逃げ切るのに厳しいところへ配置する
などの解決策が考えられ、今回は「1駅停車便を毎時1本」設定した。
なお今回の妄想ダイヤでは「臨時列車」を入れる隙間が殆ど見いだせなかったため、正直お見せ出来るレベルにないと思われるのだが、リニアダイヤ設定における問題点として知っておいて欲しかったので恥を忍んで掲載した次第である。
列車名は？
未決定のため、暫定で個人趣味のものを入れている。
昨今の不安定な情勢を思えば、かつて東海道線の列車でも採用された「へいわ」などは有力な候補に思える。
また、かつて寝台特急で名を馳せた「ふじ」は現在の所、未使用である。ただリニア中央新幹線は山梨県区間が長く静岡県区間が極めて短い。そのため「ふじ」と名付けると「山梨県側の富士山」という意味合いが強まりそうで、係争の種になりそうな気がする。
「いなずま」なども過去の新幹線名選定では上位候補に入りながらも未採用が続いており、速さを示すのであれば候補ではないだろうか。
駅名は？
橋本駅については「橋本」以外の命名になると予想している。これは将来的にリニアが新大阪まで延伸されたとき、想定される奈良県駅から（和歌山県）橋本駅が至近となり、ややこしいからである。関東の橋本は「相模原市」であるが、関西の橋本は「橋本市」であり、また駅名としても関西の方が古くから存在している。
おわりに
リニア中央新幹線についてはネット上で多くの情報が閲覧可能となっているため、突き詰めればかなり詳細な「ダイヤ妄想」も可能と思われる。
是非他の人の私案が見てみたい・・・！
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