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VTuberと1対1でテンポの良い会話したい人はイリアムにおいでよ。

 コミュニケーションに自信ニキは、YouTubeよりも真のバーチャルキャバクラ、IRIAMにみんなおいでよ。VTuberの雑談配信が好きだけどコミュニケーションに不足を感じているような人はIRIAMにおいでよ。大手VTuberのYouTube配信のスパチャ読みや、ごく稀にだけコメント拾われるのでは物足りない人は満足できると思うよ。おすすめ。

双方向性

VTuberの醍醐味っていくつかあると思うんですが、その中で大きな割合を占めているのが双方向性、つまり会話だと思います。

VTuberは基本的にYouTubeでライブ配信していますが、音声・映像の遅延が大きいです。最速に設定しても数秒あります。するとリスナーがコメントを書いて、それをVTuberが拾って反応して、その反応の映像と音声がリスナーへ返るまでに早くても10秒以上かかります。すると会話のテンポが割と遅く、何話してたか忘れてしまったりするので、リスナーコメントとVTuber音声とで会話するのが少しハードルがあります。YouTubeは基本的に「放送」であって、会議のような双方向性にはやや不向きなわけです。

ZOOMやTeamsといった会議ツールであれば音声の遅延は0.2~0.5秒です。

IRIAMは0.1秒です。

なのでVTuberがリスナーのコメントに素早く反応することができます。むしろリスナーがコメントを打つほうが追い付かないです。キーボードつないで予測変換と単語登録と早打ちを鍛えましょう。逆にいえば、遅延はリスナーの文字入力にかかる時間だけということです。
遅延がほぼ無いからこそYouTubeにはできないことができて、例えば歌配信の合いの手のコメントやギフトを贈るのも正確なタイミングにできます。星間飛行のキラッ☆彡とか。アマゾンプライムビデオのウォッチパーティ映画の同時視聴会なんかも適しています。映画の反応がリアルアイムなので、一緒に映画見てる感がして良いです。

そのせいか、YouTubeとは違った距離感の近さというか息遣いのようなものを感じやすいです。会話がテンポが良くできるので待つ必要がなく、冷めたり白けたりしないぶん熱くなって盛りあがりやすいです。空気感が割と違って現場感がします。
YouTubeではリスナーからもVTuberからも「反応の待ち時間」が発生してしまい、その間があくのって少し白けてしまうんですよね・・・。アンガーマネジメントでは、カッとしたら6秒待てば冷静になれると言われています。それと似ていて、なにか喜怒哀楽の感情が10秒以上の遅延で冷めてしまうのでしょうね。良くも悪くも。


ダンバー数

ダンバー数という数字があります。

人間が仲良くできる人数の上限、150人だそうです。

まあその学者に言われなくても感覚としてわかるのは
そんなに多くの人の名前を覚えられない」です・・・。
だから150人以上がコメントするような規模の配信では、もう収拾がつかないわけです。その規模のVTuberにとってリスナーは1人1人を個と認識することができなくなり、数字として認識したり、クラスタ単位になったり、ファンネームという総称で呼び、概念上の群体として認識することになります。
それもこれも、脳のリソース的に150人くらいしか覚えられないからです。

(IRIAMはiOSやAndroidのスマホアプリなので、様々な機器で視聴できるYouTubeと比較してリーチする人数がとても少ないです。良くも悪くも)

その規模を越えてくるともはや1:1の会話はできなくなります。1:多, 1:群体, そういうトポロジーになります。その大河の一滴、ワンオブゼムとなることに醍醐味を見出せるかどうかが、大手VTuberのファンを続けられるかどうかの分水嶺となります。

これも好みだと思うのですが、VTuberオタクの中には、推しに認知されたいタイプと、推しに認知されたくないタイプがいます。IRIAMに於いては、推しに認知されたいタイプのオタクに向いていると言えます。「昔は見てたけど、大きくなったので見なくなった」というVTuberオタクも見かけます。それは認知され、1:1の会話に醍醐味を見出していたタイプのVのオタクなのかも知れません。

YouTubeで配信する大手VTuberではスパチャ読みの機会くらいでしかリスナーの名前を呼ぶことが無いと思いますが、IRIAMでは基本的に名前を呼んでくれることが多いです。まず入室ログで目立つのでそれで呼んでくれます。
卯月コウの何度かやっている企画で、リスナーに一時的にスパナ渡して会話する(人生相談とか)企画は面白かったです。IRIAMはいわば常時その状態、そんな雰囲気があると言えます。

ROM

 IRIAMはROMりたい人には抵抗感あって面食らうと思います。ROMというのはコメントせずに見ていることをいいます。入室しただけでチャット欄に○○さんがあそびにきましたとログが出るので、リスナーには最低限の挨拶をする覚悟が必要となります。もちろん配信者によりけりで「コメントしない限りはスルーする」というROM心理への配慮してる人もいました。
「挨拶やコメントしてくれないの~?」などと、めんどくさい彼女みたいなタイプもいます。それを魅力に感じるか否かは人それぞれでしょう。入室・退室、他の人を巡回するなどに寛容なタイプも多いです。

YouTubeでは「アクティブ視聴者数」しか見えないですが、IRIAMでは「いま現在だれが見ているか」が見れます。配信者からもリスナーからもそのリストが見れます。「入室ログ(初見)が出たので挨拶のキメゼリフしようと思ったけど、もう居ないのでやめた」というのも頻繁にあります。

なので例えでいうと、YouTubeは何千何万でも入るコンサートホール、IRIAMはキャパ50人くらいの狭い地下ライブハウスみたいな感じかも知れません。

リスナー同士の絡み

狭くて距離感が近いためか、リスナー同士とも距離が近くなりやすいです。

VTuberがYouTubeで配信するとき基本的に「リスナー同士でコメント欄で会話しない」と注意書きが書いてあります。これは荒れることがあるからで、性悪説に基づくやむを得ないルールなのですが、それと比べてIRIAMは正反対でコメント欄でリスナー同士の絡みがわりとあり、それを許容しているVTuberも多いです。
なので、YouTubeでしかVTuberを知らない人がIRIAMを初見したときに「コメント欄で会話しちゃだめだよ」と警察行為をしてしまうとか、無言ブロックするとか、ドン引きするなど、そういうケースも起こるかも知れません。逆にIRIAMしか知らない人がYouTubeでのVTuber文化圏に来ると窮屈に感じると思います。カルチャーショックは不可避でしょう。郷に入っては郷に従え。父の遺言です。

もちろん配信者によってやり方は違うので千差万別、幅はあるのですが、大まかに言って「YouTubeの雰囲気はこういう傾向」「IRIAMの雰囲気はこういう傾向」というのはあります。

機能としては、IRIAMにもYouTubeにもコメント欄でのリスナー同士のリプライ機能はあるのですが、YouTubeで配信するVTuberのコメントでリプライが使われるのをほとんど見たことが無いです。

ポジティブな面ばかり書きいましたが、もちろんネガティブな面もあります。配信者がリスナーを認知したり、リスナー同士も絡みやすかったりするので、リスナーひとりひとりのコミュ力が問われるということでもあります。その辺はまさにキャバクラと同じです(あまり行ったことないけど)。人数が少ない箱に密になったような状態なので、良くも悪くも1人のリスナーのコメントの影響力が大きくなると言えます。

ギフト

 IRIAMにはギフト機能があります。演出つきスパチャのようなものです。しかもランキングが出るのがなかなかエグいです。配信ごと、配信者の期間ごと(日,週,月)、それぞれのギフトランキングもあり、どのリスナーが最もギフトを贈ったかが見えてしまうのでYouTubeよりもバーチャルキャバクラとしての機能が充実していると言えます。良い悪いは別として事実そう言えるでしょう。

YouTubeの収益の柱は広告であって、スーパーチャットはオマケにすぎないです。IRIAMには良くも悪くも広告がないのでおそらくギフトが収益の柱なのでしょう。だからリスナーの課金でIRIAMも推しも生きていける、とダイレクトに実感することができます。アスナは俺が守る。僕はそれほど課金してはいませんが...

配信者は最初からギフトの受けとりが可能です。YouTubeの収益化のような登録1000人以上といった高い壁はないです。いまや、新人VTuberでYouTubeの収益化を達成するのはかなり難しいでしょう。大手事務所や、もともと有名人か、あるいは大型ママ・パパから生まれるなどの強くてニューゲームしない限りは。なので、無名の新人でVTuberを始めるのであればIRIAMのほうがモチベーションを保てる期待値が高いかも知れません。

配信を盛り上げる仕掛け

そういった狭い箱での一体感をより盛り上げる仕組みが3つあります。

1. 常に何かしら開催されているキャンペーン
ギフトランキングでほかのVTuber同士で争うものや、スターを一定数獲得すると応募券がもらえて抽選で何かもらえるとか。お菓子とかぬいぐるみとか、もらえるのはリスナーでなく配信者ですが。

2. 盛り上がりスコア
コメント、ギフト、スターなど(?)で謎のアルゴリズムで盛り上がりスコアが計測され、それが高いとIRIAMのトップ画面に表示されることが多くなって目立つらしいです。なので新規リスナーが流入しやすくなります。課金しなくても☆を押しまくっていれば推しに貢献でき、IRIAMの目立つところに表示されたり機会が増えたり露出が増える。いわば無料で宣伝に貢献できるようなものです。

3. リスナーに付くバッジ
配信の視聴時間、コメント数、ギフト額を一定以上クリアするとバッジがもらえます。自分のコメントにバッジが出て目立つちます。いわば常時スパチャ状態みたいな感じで無双感あります。しかしファンが多い配信者だと同じ色のバッヂがたくさん並んでむしろ目立たなかったりする逆効果もあるのはご愛嬌。

4. そのほか

・色々とログが出ます。入室ログ(配信の最初だけ)、初見(その配信者を初めて見たときだけ)、その配信でスターを初めて押したとき、バッジ獲得するとき、配信をツイートして拡散するとき、盛り上がりスコアが伸びたとき、スター数やコメント数でキリ番をとったとき、等々・・それを話題の種にすることができます。

・プチギフト。要は10円のスパチャです。気軽にできる。連打してコンボもできる。YouTubeにも定額ワンクリックで簡単に応援できる機能が実験中ですが、それに先行している機能ともいえます。

・IRIAMのLive2Dアバターは「拡大縮小」があります。おそらくカメラに近づいたり離れたりするのと対応している。要はガチ恋距離ができるので、自然に近づいたり離れたりする動きになり、文字通りの距離感が近くなります。YouTubeではあまり見かけないですが、しかしその辺はVTubeStudioというツールでも同じことができるらしいです。IRIAM出身者がYouTube進出する際にはVTubeStudioがいいかも知れません。


3つと言ったな、あれはウソだ。
父は健在です。

詳細は公式noteを参照してください

運営

 株式会社ZIZAIが運営しています。そう、ミライアカリちゃんや猫宮ひなたちゃんが所属していた事務所をやってた会社です。もともとミライアカリちゃんを配信するためのアプリとして開発されたものらしく、名前もそのようで、 IRIAM, アナグラムすると MIRAI.

補足:2021年7月にDeNAに買収されました

ちなみに、猫宮ひなたちゃんがどっきり企画で新人にカモフラージュしてIRIAM配信していたことがあります。

昔は面接・審査があって、それを通った人だけがIRIAMの配信者になれたのですが、いつのまにか誰でも配信できるようになりました。その昔の配信者たちの一部はi-LIVEというグループ?事務所?になったそうですが、その辺はあまりよく知らないです。

おわりに

 大手VTuberも、コミュニケーション型でなくても見てるだけでもそれはそれで楽しい型なら不満はないんですけどね。月ノ美兎 委員長は安定して話が面白いです。

SHOWROOM, Reality, ツイキャス, は場の雰囲気を語れるほど通ってないからわからないです。Clusterも、いつの間にかIRIAMに近づいているようです?僕は未確認ですが、近いオススメツイートがありました。

他には、比喩でなくガチのバーチャルキャバクラもあります。
わたし気になります

補足:2021年12月30日に終了しました