【感想文】店長がバカすぎて

久しぶりに小説を一気読みするという体験をした。

最近、漫画は読めるのだけれど、小説は入り込めなくて、図書館で借りても読めないまんま返却を数年繰り返していた。

子育て中なのもある。どっぷりと小説にひたる時間がなかなか取れない。

‥と思っていた。

この本は、続編が今本屋さんで売り出し中。
続編のタイトルは「新!店長がバカすぎて」

タイトルで気になってたら、
夫が図書館で前作の「店長がバカすぎて」を予約してくれた。

また読まずに返しちゃうかもなと思いながら。
ある日、スッキリと朝の4時半に起きた。

いつもなら、もう一度布団にくるまって二度寝するところだけれど、珍しくこの本を手にとった。

この本は、書店の契約社員である女性の主人公から見た、本屋の裏側や店長の様子がかかれている本だ。

物語は、長々と話す店長の朝礼にイラつく主人公からはじまるのだけど、スッと感情移入できたからか、一気に半分読んでしまった。

時間にして1時間半。
6時になっていた。そろそろ朝の支度をしたり、子どもたちを起こす時間。

6時15分くらいまでギリギリ本を読んで、
そのあとは、合間合間に読んで、
その日のうちに読みきってしまった。

いやー!面白いっ面白いっ!
久しぶりに、がっつくように小説を読んだ。

雑貨屋のパートをしているからか、共感できる部分が多い。売れるもの、発注したいものが取れない現実。本部や店長の理想論とかけ離れた現場の大変さ。

そして、「契約社員」というポジション。
時給制なのに社員レベルの仕事をこなす。

主人公が大変であればあるほど、クスッと笑えてしまう店長の無能さとユニークさ。
こういうどこか憎めないけど、ほんとに仕事できない人、いる!いる!!

私は、人がどう思ってるか、考えてるかということに興味があるらしい。なのでこういう主人公目線で、思考や会話が書かれている本は、すごく楽しい。

あまりにも面白くて「最近読んだ本でこれが面白くて‥」と、3人のお友達に紹介してしまった。

久しぶりに小説の楽しさを味わわせてくれてありがとう。

そして、どこか謎めいたミステリーのような伏線が。最後まで読むともう一度最初から読み直したくなる。

作者の方、私と同じくらいの年でした。
本屋さんにずらりと並ぶなんてすごい

最近、小説離れしてるなぁと思う人に
オススメの1冊です。

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