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統合失調症でも博士論文が書きたい

1日目のお題は「今抱いている目標や夢」です。

私の夢はタイトルの通り、病気に負けずに博士論文を書くこと。
無謀な目標かもしれませんが、失敗しても収穫ゼロにはならないタイプの挑戦なんじゃないかなと思っています。お金や時間はかかります。応援してくれる周りの人たちには感謝です。

修士課程のときに発症して、11年間闘病しています。9年目くらいに人心地がついてきました。それで、病気がなかったらやりたかったことをもう一度目指してみようかと思いました。健康第一だし、絶対博士号を取る!とはとても言えないのですが、ちょっとだけでも研究を経験したいのです。

病気がつらかった間は、このつらさがなくなれば他のことは望まないと思いました。ちょっと楽になってからは、長年あまりにしんどかったから、とにかく安心するまで平和に暮らしたいと願いました。でも気がついたら、不安定ながらまたがんばろうとしています。欲が出ますね。

博士号を取っても、就職先はなさそうだし、大学の仕事の忙しさには耐えられそうにありません。先がないのに博論を書きたいのは、自分の書いたものをプロの先生たちに読んでもらえるからです。審査しなくちゃならないから、いやでも読んでくれますよね。自分の調べて考えたことを書いて、読んでもらいたい。勝手な望みですが、正直なところです。noteを読んでくださる方にも、先生たちと同じように感謝しています。

頭に頼っていたから、頭がおかしくなってとても困りました。自分でコントロールできることがほとんどなくなり、脳の気まぐれにびくびくしながら過ごす日々でした。今はそこそこ自分の意思で動けるようになってきましたが、調子の波や、体力と集中力のなさなどすぐには解決できないこともたくさんあります。そういうものと付き合いながら、隙をついてちょっとずつ研究を進めていきたいです。実際、1日に1時間本が読めればいいほうです。勝算があるわけではありません。

研究するのは病気を発症した環境に戻るということなので、主治医とカウンセラーさんは長いことあまりいい顔をしませんでした。今でもよくがんばりすぎを注意されますが、気をつけながらやってみるのもありかもねと譲歩してくれています。

たとえ結果が出なくても、やりきったと思えるまで研究に取り組めたらどんなにいいでしょう。
病気とは一生付き合っていくのだと思います。それでいいです。ただ、私は私でやりたいことをやってみるからね、という感じです。
今でも朝起きて苦しくない日にはそれだけで感謝していますし、この上研究がしたいなんて欲張りすぎかなと思います。平穏なだけで本当に幸せです。でも夢があると1日に何をするか決められるので、やっぱり夢は持っておきます。

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