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自分は一生Bなんだと諦める子どもでした

5日目のお題は「昔はどんな子どもだったのか」です。

親には、お前には子どもらしさというものがなかったとよく言われます。たしかに、あまり元気がなくて憂鬱な子どもでした。友達と遊ぶより、干し草を作ったり砂鉄を集めるのが好き。図書館の本を毎日1冊読んでいました。

よく覚えているのは幼稚園の年中のとき。運動会の練習で、海賊のダンスをするからみんなをA組とB組に分けますと言われました。Aという字はしゅっとしてかっこいいけど、Bはぼてっとしていて音もなんか暗い。A組に入りたいという淡い期待もあったけど、先生がA、B、A、Bと振り分けていって、私はやっぱりB。
そのとき、ああ私の人生はいつだってこうだ、これからもきっとそうだろうと思いました。一生A組には入れなくて、どんくさく、かっこわるいBであり続けるんだろうと、悔しいとかではなくただそうなんだろうなという予感がありました。

4歳くらいでおまえは一体何を悟ったんだという感じですが、このときの感覚は今でもそのままです。自分はかっこ悪くて、鈍臭くて、貧乏くじを引く、Bの人間だなあと思います。

半分人生を諦めていて、いつも何かを悩んでいる、そういう子どもでした。


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