【ボウケンジャー】第1話~第2話

 ボウケンジャー、実はほぼ初見である。放送当時にはあまり見ていた記憶がなく、とりあえずチーフがチーフと呼ばれていることを知っているくらいの前提知識だ。したがって『ゼンカイジャー』でブルーンがピッケルを持っていることにもあまりピンと来ていなかったのだが、考えてみれば確かに冒険に山登りはつきものであろう。手つかずの財宝は大抵、人の立ち入らない自然の奥深くに隠されていると相場が決まっている。大いに納得。


Task.1「魔神の心臓」

 初回から並々ならぬカリスマ性を発揮する男、チーフ。ドギー・クルーガーがボスと呼ばれがちであるように、チーフにはチーフと呼びかけたくなってしまうのである。
 真墨と菜月の入隊試験を兼ねて、魔神の心臓を取りに行く一行。菜月はトレジャーハンターらしからぬ無邪気さで、実力主義っぽい真墨となぜバディを組んでいたのだろうかと疑問が生じる。
 プレシャスと共に蘇った大神官だが、これはプレシャスの回収方法いかんでは目覚めさせずに済ませることもできたのだろうか。遺跡の奥で眠り続けていれば頭から丸呑みされずに済んだものを……。


Task.2「竜の略奪者」

 早々に明かされる(というか、明かすべき過去がないことがわかる)菜月の出自。訳アリ美少女を助けて一緒にボウケンジャーにまで入ろうとする真墨は、一匹狼気質に見えて案外面倒見がいい。妹とかいるタイプ?
 秘密組織の一員として、怪しげな新参者に警戒して当たるのは正しい判断である。ましてサージェスはその性質上、後ろ暗い過去を持つ人間が技能を買われて出入りしていそうだから猶更だ。菜月には己の潔白を示すための証明書もなにも無いが、それでもひたむきな言葉がさくらの心を動かす。信じると決めてしまえばあとは何のためらいもなく仲間として遇するあたり、さすがチーフのもとで鍛えられているだけのことはある。

 大神官様に於かれましてはご無事で何より。
 プレシャスを探していれば当然悪路やひどい環境でビークルを使用せねばならない場合もあるわけで、いざ動けなくなったとしてもまさかJAFを呼ぶわけにはいかない。始動キーも兼ねている操縦盤を取り外してしまえば安全面の保証にもなり(例えば敵に乗っ取られたりしない)、また予備の機体にすぐ乗り換えることも出来る。こいつは便利だと感心しきりである。

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