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【響鬼】第34~35話(轟鬼恋慕編)


三十四之巻「恋する鰹」

 円卓を囲んで茶飲み話に花を咲かせる平和なアバンから、急に新しいオープニング曲が流れ始めてびっくりの34話。今までが短調・格好いい系のインストだったのが、明るく伸びやかな歌詞付き曲「始まりの君へ」になっている。これはこれであり。
 また、入れ替わるようにエンディング曲「少年よ」がオミットされたが、新オープニング映像は「少年よ」の映像のエッセンスを踏襲している。

「少年よ」で映し出されるのは、商店街や並木通り、砂浜などを歩いていくヒビキさんの後姿である。道の途中には関係する様々な登場人物が思い思いに立っていて、ヒビキさんはその真ん中を気負わない様子で歩いていく。そして曲の最後、「それが君の響き」と高らかに歌い上げられる箇所で、やっとヒビキさんは足を止め、後ろを振り返る。すると、そこには少し息を切らした明日夢がいる。視聴者はここで、今まで見てきた映像が明日夢の主観映像であったことに気が付く。「色んな人の人生と交錯しながら、ヒビキさんの背中を追う明日夢」という物語の骨子を情緒的に表した、素敵なエンディング映像だ。

「始まりの君へ」の映像は、歌詞に即している部分が多いように思う。「はるか遠くの地平線から」と力強く歌う歌詞に合わせ、青空と緑の大地、陽炎のように揺らめく地平線からまっすぐにこちらへ歩いてくる響鬼。次いで彼は、画面を左から右、右から左へ横切る。それぞれの画面奥には威吹鬼、轟鬼が佇んでいて、響鬼が目の前を通り過ぎると、彼の歩みに合わせるようにゆったりと歩き始める。横並びになった三人はまたカメラに向かって悠然と歩きだす。横から流れる威吹鬼の顔と「吹」、轟鬼の顔と「轟」のカットインは、さきまでのオープニングで人物たちの顔に筆文字が書かれていたことを思い出させる。そして画面の真ん中にすっと映った響鬼の顔に、「仮面ライダー響鬼」のロゴが被る。この番組は「仮面ライダー」ですよ、この人が「仮面ライダー響鬼」ですよ、という改めての強調。
 メロディが替わる。青空の下に立つヒビキさんたちをぐるりと写したのち、カメラは同じように立っている明日夢を映し出す。「君だけに見える」と歌いながら、カメラは明日夢の右目に急激にズームイン。彼の瞳の中に輝く光は、響鬼が操るバイクの反射光である。「明日に走れ」と言われるがまま、バイクで走りぬけていく響鬼。
 アームド響鬼の戦闘シーンをはさみ、河原で音撃弦・烈雷を弾く轟鬼と、石の転がる地面をバックに音撃管・烈風を吹く威吹鬼の映像。彼らの演奏は魔化魍を倒すときのそれとは異なり、オーバーなアクションがついていかにも楽しそうだ。「大地に命」と歯切れよく歌う歌詞のように、周りにはディスクアニマルたちも踊るように飛び跳ねていて愛らしい。
 そして響鬼も青空のもと、同じくタカのディスクたちに見守られながら、一度両手のバチをくるりと回して高く振り上げ、カメラに向かって一気に振り下ろす。すると画面は鏡のように粉々に砕け落ち、その奥には響鬼・紅がいる。闇の中轟轟と燃え盛る炎に照らされた紅の姿は、思わずはっと息をのむほどの迫力だ。光を浴びた面は輝き、特に眩しく照り返している右目に再びカメラはズームイン。両目に映りこんでいるのはアームド響鬼だ。少し前傾姿勢で背を向けているアームド響鬼はズームインと同時に腰を捻って振り返り、構えたアームドセイバーをゆっくりと下げながら炎に覆われていく。
 薄紙を燃やしたような炎はやがて「鬼」の一字をかたどり、その背後で勢ぞろいする11人の鬼たち(そろそろ映画の時期か……)。「繰り返す響き」の歌詞に合わせて「響鬼」の文字が水の波紋に揺れ、画面は再び明日夢に戻る。「今、始まりの君へ」と伸びやかな高音が締めくくる中、夕暮れをバックに、斜め向きの明日夢が笑顔を見せる。画面が切り替わり、口の端を少し上げて微笑むヒビキさん。横目で明日夢と目を合わせていた彼は、そのまま踵を返すと、明日夢をその場に置いて画面の奥から手前へと歩き出す。最後にもう一度、見送る明日夢にピントが合い、オープニング映像は終わる。
 長々と写経してしまったが(どのカットも素敵だな……)、要は、いままではヒビキさんを追いかけていた明日夢が、今度は置いて行かれてしまった、というところに着目したい。ヒビキさんは以前と変わらず歩き続けているが、ピントをぼかされて画面外へ歩き去ってしまうラストの姿より、地平線の向こうから幻のようにこちらへ歩いてくる冒頭の姿の方が印象的に見える。そしてそれは「ヒビキさん」ではなく、変身した「響鬼」の姿なのだ。
「少年よ」でヒビキさんたちが歩くのを見守っていたイブキやトドロキは、変身した鬼の姿で響鬼さんと共に歩き出す。それは「明日」へ向かう戦いの道程であり、生き生きとしてやりがいのある仕事の風景でもある。鬼の仲間たちとともに行くことで響鬼は次々と進化していき、ついには10人もの頼もしい仲間を得ることができる。彼らもまた、響鬼と肩を並べることのできる者たちである。後ろからついてゆくしかない明日夢とは、根本的に立ち位置が違うのだ。
 第2シーズンにおける明日夢の立ち位置は、ここで如実に示されている。彼に出来るのは、視聴者と同じように響鬼の戦いを見つめ、己の道を行くヒビキさんを立ち止まって見送ることである。第1シーズンで「鬼にはならない」と宣言した明日夢は、これ以上ヒビキさんにくっついていくことはできないのである。だが、もちろんそれで「人生の師弟」という二人の絆が途切れるわけではない。笑顔で別れた地点から、明日夢はずっとヒビキさんの背中を見つめている。たとえ距離が離れてしまっても、ヒビキさんは明日夢にとってずっと「始まりの君」である。そして明日夢が一人で歩むべき道もまた、ここから始まっていくのだ。

 閑話休題。
 今回のテーマは恋愛である。これもまた、人と人との関係の形だ。作中ではっきりといい雰囲気なのはトドロキと日菜佳、イブキと香須実、そして明日夢とひとみの3組。ただし後者2組はまだ決定打に欠けるというか、片思いの雰囲気である。
 トドロキと日菜佳の中は、トドロキがまだ戸田山だったころから続いており、もはや全員の公認である。時には積極的な日菜佳にトドロキの方がたじろぐようなシーンもあったが、今回はトドロキの方がリードしようと頑張っている。なんといっても今日は日菜佳の誕生日なのだ。そわそわと浮足立ったトドロキは、見るからに背伸びをしてデートに臨む。おしゃれして高級なレストランに連れて行ったり、これぞと見込んだ最高のプレゼントを用意したり。……だが、ただでさえ不器用なトドロキはレストランでテンパったうえ数々の失態を侵してしまう。頼みの綱のプレゼント・一本釣りのカツオも、夜景の見えるレストランで渡すには少しTPOがよろしくない(どこで渡されても困るような気もするが)。結果、しみじみと疲れ果てた日菜佳は最悪の誕生日を嘆き、香須実に慰められる始末である。察しの悪いトドロキに対して、素直な気持ちを直接教えてあげる元気すらない。
 香須実のつれない態度に悶々と思い悩むトドロキは、ついには戦闘にまで影響をきたし始める。技は精彩を欠き、ノミに似た魔化魍を一度は取り逃がしてしまう。顔に体液を吹きつけられているのがあたかも「恋は盲目」と茶化されているかのような感じ。再戦時にはアームド響鬼の助太刀もあり、今度こそ清めの音を叩き込もうとするが、ここでまさかの事態が起きる。なんと、音撃弦の弦が切れてしまったのだ。それ切れるんだ!?

 そして、明日夢の方でものっぴきならない事態が進行しつつある。
 休み時間、校庭の蛇口でワイルドに水を飲んでいた明日夢は(母上が不在とのことで、水筒だのペットボトルだの用意するのを忘れてしまったのだろうか/というか男子高校生ってそんなものなのだろうか?)、偶然ひとみの姿を見かける。緊張気味に俯いて現れた彼女はポケットからピンク色の封筒を取り出し、それを目の前の男に渡す。豈図らんや、よりにもよって桐矢京介にだ。
 ヒビキさん絡みのあれこれもあり、桐矢に対してはただでさえ少し剣呑な気持ちになっている明日夢である。ひとみの行動、そして「ラブレターなんて貰い慣れています」と言わんばかり、というか実際声に出している桐矢の態度に、明日夢の思考は硬直してしまう。階段でひとみとすれ違っても、なにを話せばよいかわからずに逃げ出してしまう始末。ヒビキさんにまで「元気がない」と心配されてしまう。
 今まであれだけ明日夢のことを気にかけてくれていたひとみだし、友達から頼まれて手紙を届けたのかな……などと淡い期待も抱いていたのだが、終盤二人でカフェから出てきた様子を見るに、本当にひとみ発桐矢宛てのラブレターだったのだろうか。幸か不幸か桐矢にはあまりその気は無いらしく、バイクで走るヒビキさんを見かけるや否やひとみをその場に置いて駆けだしてしまう。確かに特定の女の子と付き合うという感じではなさそうだものなあ……硬派というより、幼いという意味で。

 トドロキや明日夢に訪れた恋の悩みに、いまいちぴんときていなさそうなのがヒビキさんである。
 日菜佳のことを悩むあまり調子が出ないと言うトドロキ。その言葉を聞いたヒビキさんはみどりのもとへ向かい、「あいつさ、ひょっとしたらどこか体の具合でも悪いんじゃないかな」などと言い出す。鍛え上げた肉体とメンタルの持ち主であるヒビキさんには、恋心によって仕事に不調が出るほど精神が揺らぐ、という理屈がどうも理解しがたいようだ。鬼の仕事も私生活も全部ひっくるめて一つの人生だ、と諭すみどりに、ヒビキさんは「いやいやいやいや」とでも言いたげに首を横に振り続ける。認められないというか、認めたくないのだろうか?
「ヒビキくんて、恋をしたことないんじゃないの?」
 みどり曰く、人は己の弱い部分で恋をするものなのだという。鍛えに鍛え、男としての弱さをすべて克服してしまったヒビキさん。そんな彼には、恋心を理解することは不可能なのだろうか。
 ……本人は「だって俺強いんだもん」などと言っているが、とはいえ実際には機械音痴だったりクルマの運転が苦手だったり、あと料理も下手だということが明らかになる。ヒビキさん、ワンチャンありそう。

 男女ペアなのに恋愛の匂いがしないのが、イブキとあきら、および童子と姫である。第2シーズンの日菜佳はあきらのことを「あきらくん」と呼称しているので、余計に彼女の女性らしさは脱臭されているような雰囲気。
 そんなあきらだが、今話ではうっかり足首を負傷してしまう。童子と姫との交戦中、苦戦する威吹鬼が落とした音撃管を急ぎ届けようとして、河原で足を滑らせ転んでしまったのだ。鋭い石で切ったのか、足首からは結構な血が流れている。一人で歩くのも難儀そうだ。
 部屋まで送ろうと申し出るイブキを拒み、彼女はひとりでマンションへ帰っていく。どうやらこの頃、あきらは少し焦っているらしい。早く鬼になりたい、というのが彼女の望みだ。一段一段ステップアップしてはきたものの、ここにきてあきらは一刻も早く力を得たいと考えているらしい。昨今の敵の強力化、どんどん強い力を得ていく響鬼、あるいは、傀儡とすれ違った際に昏倒してしまった苦い経験もその理由の一つかもしれない。向上心は結構だが、焦ってもいいことはないはず……なんて、今のあきらに説いたところで耳には入らないのだろうなあ。
 一方の童子と姫。戦闘中に首が正反対に回ったり、それをまたぐるりと戻したりと、相変わらずコミカルな童子に対して、姫はなんだかクールに急成長を遂げている。前回「よし、帰ろう!」としゃかしゃか帰って行ったのに比べると雲泥の差。ノミ魔化魍とは出没エリアが異なり、一緒に行動している様子も見えないが、なにか新たな術でも施されているのだろうか。気になるところである。


三十五之巻「惑わす天使」

 恋愛事変・後編。
 しれば迷いしなければ迷はぬ恋の道に、満を持してイブキが参戦。思い悩みすぎて武器の手入れを怠った轟鬼(魔化魍とふたり切れた弦を見つめ、それからまじまじ顔を見合わす仕草がコミカル!)に対して、冒頭ではあんなに呆れた様子だったのに、いざ自分がその立場になってみれば大仰に肩を抱きあう始末である。気持ちはわからんでもない。
 というか、当事者になってみなければその苦しみは分かるべくもない、といったところなのかもしれない。日菜佳や明日夢にアドバイスをするヒビキさんはどこか的外れで、あんまり悩みの本質を突いていない感じだ。それはもちろん、「強い」人であるヒビキさんにとって恋愛の優先順位が低いことに起因している。

 明日夢は当初、自分の悩みの内容をヒビキさんには話そうとしていなかった。だが、元気のなさを心配され、再三促されて、夜中にやっと悩みを吐露する。なお夕飯作りからシームレスにお泊りしているヒビキさんだが、日菜佳に「無神経」なんて言われて、暢気にたちばなに居づらくなってしまっているのでは……。パジャマ持参と言うことは最初から泊まる気満々で来ているではないか……。
 ともあれ明日夢のもやもやに対し、ヒビキさんは「少年にはいっぱいやることがある」から愛だの恋だのばかりに思い悩むな、と諭す。「クラブ活動とか、勉強とか、青春真っ盛り」の明日夢には、ひとみのこと以外にも考えることはたくさんある。確かに真っ当な助言だ。学生の本分は学校生活にある。子どもは子どもらしく、子どものなすべきことを成せばよい。
 もちろん、そんなことは明日夢も先刻承知だ。だが、そうは思っても「理屈通りにいかない」のが人間の心である。
 その日の朝、ヒビキさんは日菜佳へ「トドロキにもうちょっと優しくしてやってほしい」と頼んでいた。もし恋愛感情が「理屈通り」なら、日菜佳の優しい態度によってトドロキはあっさり復調、鬼の仕事への支障も無くなりめでたしめでたし、となるわけである。だが、当の日菜佳がそれを拒否する。曰く、「そんな単純なことじゃないんです」「そういう問題じゃないんです!」。裏を返せば、ヒビキさんにとって色恋沙汰など単純で取るに足らないもの、もちろん身内が幸せそうならそれに越したことは無いが、それについてうじうじ思い悩むのは理解の範中外、といったところだろうか。

 物語の中盤、明日夢はひとみから一つの事実を告げられる。彼女が桐矢に渡したラブレターは他の女子から頼まれて届けたものであり、しかもその片思いはうまくいかなかったらしい。「誤解しないで」と弁明された明日夢は、「別に誤解なんかしてないけど?」と取り繕いながらもあからさまに嬉しそうである。その表情の変化に、ひとみもほっとしたように微笑んでいる。明日夢は表情がころころ変わって大変よろしいなあ。
 ご機嫌の明日夢は自らシチューを作り、ヒビキさんに振る舞う。ヒビキさんお手製シチューは山盛りのロールパン添えだったが、明日夢のシチューは平皿に盛ったライス添え。安達家のクリームシチューはご飯タイプか。
 明日夢のシチュー(旨い)を食べながら、ヒビキさんはみどりの言葉を思い出す。鬼の仕事と私生活は別々ではなく、全部ひっくるめて一つの人生――。私生活の不安が解消したことで、出来合いのおにぎりばかり食べていた明日夢は自炊にチャレンジし、美味しいシチューを作って他人に振る舞いさえしている。このひと悩みがあったからこそ、明日夢はちょっぴり成長したと言えなくもない。

 鬼たちは心身を鍛え上げてその強さを手に入れる。心の動揺はダイレクトに影響し、思い悩めば清めの音も鳴らせなくなる。常に自然体のヒビキさんは仕事とプライベートを分ける必要性を感じていない。それが却って、トドロキやイブキの私生活が仕事を妨げることへの理解を阻んだのだろう。まるでオモチャか何かのように、それが邪魔ならば仕事中はどこかに置いておくべきだ、というのがヒビキさんの理屈だ。だが、心=私生活と体=仕事はそう簡単に分離できるものではない。とはいえ誰もがヒビキさんのように、私生活と仕事を混然一体と行き来できるものでもない。
 ならば鬼たちは、自らの私生活に徹底的に向き合うしかない。彼らの魂の音には、プライベートも仕事もない人生そのものが乗っかっているのだ。心を鍛えることは、体を鍛えることと同じくらい大切なことであるはずなのだ。
 明日夢のシチューを食べた翌日、ヒビキさんはオープンカフェでトドロキと向かい合う。トドロキの恋の悩みを、ヒビキさんは初めて真正面から受け止める。
 聞いてしまえば何のことは無い、ドジと勘違いと背伸びが合わさった、不幸な事故のエピソードだ。一度邪険にした手前、正面切っては応援しづらいのか、大きなサングラスをかけたまま「お前はお前がやれることをすればいいんだよ」と目も合わさずにぼやくヒビキさん。そして、「もう一度誕生祝をやり直せ」と至極真っ当なアドバイスをする。そのド正論を躊躇なく言えるのがヒビキさんの「強」くて「無神経」なところなんだよなあ……。だが、奇をてらわない王道はゆるやかに日菜佳の心を解きほぐす。手打ちのうどんとプレゼントの指輪の効果は抜群で、二人は皆に見守られながら安堵のあまりおいおいと泣き出してしまうのであった。よかったねえ。
 香須実のデート疑惑も勘違いだったことが判明し、イブキも元の通りご機嫌だ。すっかり本調子に戻った鬼たちは、あきらの出くわした魔化魍を倒しに揃って出向いていく。制服姿のあきらはディスクアニマルなどの装備を持ち合わせていなかったらしく、三体の魔化魍に追いつめられている。そこに颯爽と現れる鬼たち! 心身の充実した彼らは、それぞれの演奏により見事魔化魍を撃破するのであった。アームド響鬼の和太鼓演奏カットインも大変良いものだなあ。

「いつまでも子供ではいられない。お前も、早く成長しろ」
 前話から急にクールになった姫が、童子に言い放った一言である。いままでずっと天真爛漫な振る舞いを見せてきた童子と姫だが、姫は一足先に「成長」したということだろう。姫のかんばせには緑色のライトが当てられ、どこか異形じみた雰囲気である。
「童子」が成長すれば、大人になる。「姫」が成長すれば、何になるのだろう。女王?

 余談。ザンキさんにおかれましては大変おいたわしく……。ただ、ザンキさんはザンキさんなりにトドロキの悩みと向き合い、解決してやろうとした結果があれだっただけで……。カリスマ性によって惹きつけ導いていくザンキさんの教え方と、少し離れたところに立って自分で道を探させるヒビキさんの教え方の違いを感じる。どちらがいい・悪いということも無いのだが、今回は後者の方が日菜佳のお眼鏡にかなったというわけである。まっこと、恋は理屈じゃあない。

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