【マジレンジャー】11~15話

11話 吸血鬼の夜 〜マジーロ・マジカ〜

 芳香ちん吸血鬼になるの巻。眷属を増やすのではなく一気に火葬するために人間を吸血鬼に変えるというのはなかなかえぐい。ナイメア=ヴァンキュリア様には、二束三文の手下なんて不要なのである。
 ヴァンパイアと言えば魅了と吸血。川を渡れない設定とか招かれないと室内に入れない設定については生きているのだろうか。並の吸血鬼はともかく、その程度の弱点ならヴァンキュリア様は普通に克服していそうだ。

 二人の性格を考えれば、確かにあんまり激しい曲調よりもこのくらいの方が合っていそう。


12話 決意のしるし 〜マージ・ジルマ・マジ・マジカ〜

 おかえり芳香ちんの巻。
 頑ななきょうだいが悩んだ時やぶつかったときに、そっと風のように寄り添って、物事を良い方向へ導いてくれるのはいつも芳香なのである。かつては母がこなしていたのだろうその役目を何の気負いもなく受け入れて自然にこなす。こう見えても芳香はお姉ちゃんなのだ。
  ところで、せっかくマンドラ坊やが見つけてくれた古来ゆかしき必勝法をものの1話で克服してみせた、ヴァンキュリア様の学習能力が高すぎてぞっとする。この人本当に不死身なのでは? 倒すより和解の道を選びたくなりそう。


13話 お母さんなら 〜ジンガ・マジュナ〜

「言いたい、でも言えない、言ったところで××」状態なアニキに「変な虫でも湧いたのか」と冷たい目線のマンドラ坊や。ヒトtoヒトで「頭に虫でも湧いてんのか」って言われるよりは多少マイルド……いや、そうでもない……?
 バリアカーテンの呪文、麗の意固地を象徴しているのかと一瞬どきっとしてしまったが、ひとりではなくみんなで唱えて効果を発揮するのだから、これはきょうだいのつながりが強固になったことを示すものであろう。


14話 燃えろパンチ 〜ジー・ジー・ジジル〜

 魁ちんデートをすっぽかすの巻。
 自分で自分(マジレッド)の事をネタにできるあたり、魁から漂う勝者の余裕オーラ。「なんだかんだ言って山崎さんは俺(マジレッド)のこと好きなんだし?」とか思っていそうだが、あまり調子に乗りすぎるといつか手のひらを返されてしまうのではとこちらが心配になってくる。山崎さんにとって魁とマジレッドは別人だということをよくよく思い出してほしい。素顔のままでもワンチャンあるから頑張れ。


15話 花嫁の兄 〜ジルマ・マジ・マジュナ〜

 芳香ちんハッピーウエディング未遂の巻。
 近日中死亡確定の恐怖から逃れるためにあんなキャラを演じていたのかもしれないと思うとテツヤには大いに同情できる。あえて深刻ぶらずテツヤと同じ程度に自分のテンションを持ち上げながらも、裏では諦めずに解呪の手段を探していた芳香には、普段家族の前で見せるのとは違った大人びた印象を受ける。きょうだいの前では甘えていても、芳香はちゃんと強い心を持っているのだ。12話での決意の効果が早くも表れたか。



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