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【オーレンジャー】第39話~第42話


第39話「皇子決闘に死す」

 バッカスフンドの崩御から100日を迎えるにあたり、ボンバー・ザ・グレートとブルドントは一騎打ちにより皇位を争うこととなる。無論、温室育ちのブルドントと歴戦のボンバー・ザ・グレートではろくな勝負になるはずもなく、ボンバー・ザ・グレートがあっという間に圧勝する。
 赤い血が流れず、パーツが外れても再度くっつけることができる鋼のボディ。マシンであるがゆえに映像はそこまでグロテスクにはならないが、愛すべき小悪党であったブルドントの首がむなしく転がるのはなかなかショッキングであるし、ヒステリアの処遇もこう文字に起こすと結構な状況である。

 堂々と皇帝の椅子についたボンバー・ザ・グレートは、方針だけは前帝より引き継ぎ、もっとクレバーなやり方で地球を攻め落とさんと画策する。


第40話「出現! 謎の姫!」

 先日美しい別れをしたばっかりと思ったら! 案外この近くを漂っていたのかもしれないガンマジン、ピンチを察知したのか再び現れる。助かった~!

 何事にも予備は大事であることだなあ。ブロッカーロボが主力になったとはいえレッドパンチャーを捨て置かず、きちんと整備・出動できるような状態に保っていたメンテ班の方々も偉い。

 クローンでも他者の手引きでもなく、命からがらこの延命施設にたどり着いていたらしいバッカスフンド。彼はかすかにつないでいた自らの命を、すべてブルドントへ注ぎ込む。
 バッカスフンドの死により、かつて超古代人により地球を追われた生粋のマシン獣はすべて滅びたこととなる。ヒステリアやブルドントは、バッカスフンドがバラノイア星で作り上げた、いわば第二世代のマシン獣であるからだ。地球人とは本来なんのしがらみもないはずの彼らだが、しかし復活したブルドントと眠りから覚めたマルチーワは、バッカスフンドが生きていた時と同様に地球へ攻め入り、支配しようとする。積もってしまった思い入れの深さは、当人がいなくなってもなお子孫を縛り続ける。虚しいことである。


第41話「危険なふたり!!」

 一般バラノイア国民に恋愛や結婚の風習はあるのだろうか? ブルドントやバッカスフンドは地球女性のグラビアに鼻の下を伸ばしていたが……。兄弟を名乗るコンビはいたが、それすらヒステリアたちのように、最初からそのように作られたという可能性もあるものなあ。
 過去の歴史はともかくとして、少なくともバラノイア王家においてはおそらく初めての結婚式である。気合の入りようもひとしお。

 ボンバー・ザ・グレートの三日天下もこれにて終了。お疲れ様でした。

 少なくともバッカスフンドやボンバー・ザ・グレートには場数を踏んだ経験や年の功があったが、ずっと父王の庇護下にいたブルドントと目覚めたばかりのマルチーワはやはりどこか子どもじみているようだ。だからこそ怖いものなしでガンガン攻めて行けるとも言えるが……。


第42話「戦隊公開処刑!!」

 禁断の力、割と甘めなセキュリティであった。超古代人たちとしても、リキによる使用ならともかく、ドリン自らがその力を手に取ろうとするなどとは思いもしなかったのではあるまいか。なんと言ってもドリンは無力であることこそが存在理由であり、彼女のアイデンティティなのだ。その禁を自ら破ろうとするほどに、ドリンはいわば人間ずれしてしまったのだろう。喜ばしいような、申し訳ないような。

 力に乗っ取られたリキを救えたのがドリンだけと思うと、超古代人の気持ちもわからないではない。鍵と鍵穴は揃っていないと危なっかしくて仕方ない。

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