DENON AVR-X3800H で Auro-3D 入門


まえがき

DENON AVR-X3800H を買ったら Auro-3D という立体音響方式に対応していることに気が付きました。
Auro-3D と、どんな音源でも Auro-3D っぽくしてくれる Auro-Matic というアップミキサーがすばらしいので、みんなにも体感してほしくてこの記事を書いています。

おことわり

本記事は NEWAURO社、Auro-3D友の会(非公式) とは関係のない個人が書いています。
AURO-3D 公式サイトでは "AURO-3D" と表記されておりますが、本記事では DENON AVR-X3800H マニュアルおよび本体表示の "Auro-3D" 表記に統一しています。
™・®の記載は省略しています。

我が家の Auro-3D 対応システム

とりあえず、以下を用意すれば音は出ます。音は出ますが、Auro-3D の本領を発揮できているかはよくわかりません。ただし、Auro-3D モードにするとパイプオルガンの反響による空間感が出るので Auro 9.1 システムとはいえ効果はあると感じています。

  • DENON AVR-X3800H
    これがないと始まらない。2024年4月時点で実売15万円程度から。

  • YAMAHA NS-P41 スピーカーパッケージ
    実売3万円くらい。5.1chサラウンド入門にはうってつけ。今後のアップグレードで余ったスピーカーは中華デジアンでサブシステムにしてもよし、天井スピーカーのアップグレードに使ってもよし。

  • JBL STAGE A130
    最近価格高騰しているようで、ペア実売3万円くらい。サラウンドスピーカーとして設計されているという話も見たけど、安価システムではこれをフロントLRに使っても十分なんでは、というくらいJBLの音がする。

  • Pioneer carrozzeria TS-STX510
    ペア1万円くらい。Amazonセールで9000円切りも。本来車載用サテライトスピーカーだけど、はさんで取り付けるタイプなのではさむところを作れば取り付け容易。軽いので耐荷重制限のある天井でも鴨居でも壁面でも取り付けできる。

  • スピーカースタンド

  • 取り付け金具類

  • スピーカーを9個も取り付けられる部屋
    ある意味これがないと難しいことには気が付いているんですが……。賃貸の場合は突っ張り棒をこさえてスピーカーを置くか、文字通りブックシェルフスピーカー(密閉型かフロントバスレフ型)をブックシェルフに置くとか工夫してみてください。なお我が家は設計段階で六畳一間の天井四隅に取り付け用下地を入れています。

  • 初期設定時、マニュアルをきちんと読んで、その通りに実践する力
    これが一番難しいかも。

  • マニュアル通りの設置ができたら、参考サイトをもとにいろいろと調整をしてみるマインド

スピーカーの取り付けについては別に記事を書きます。
安価なシステムを研究しているくろかわさんの以下の記事が参考になるかもしれません。中古スピーカー、新品でも安くてうまいスピーカーの探し方などの記事もあります。車載用のTS-STX510を設置するというアイデアは以下の記事で得ましたw

Auro-Matic で聴いてみたい音源

Auro-Matic というアップミキサーは映画向けの Dolby Surround や DTS:Neural X のようなアップミキサーよりも音楽向きと思います。ええ。
あくまで、筆者が聴いて「いいな」と思ったものを挙げるだけで、特に他意はありません。

パイプオルガン演奏

ライブ音源

(T.B.D.)

ドロシア・ソーサレス(タッチカービィ)

権利的に問題がありそうなので音源へのリンクは差し控えます。冒頭のオルガン系の音が激しくパンする部分、Dolby Surround や DTS:Neural X では前後に音が散って破綻してしまうところ Auro-3D では破綻せず左右に出たまま立体音響化されます。

Auro-3D 再生のしかた

いずれも、AVR-X3800H のサウンドモードは Auro-3D にしてください。
正しく設定できていれば、INFO ボタンを押したときに Auro-3D/PCM とか、Auro-3D/TrueHD とか表示されるはずです。

Blu-ray Disc の場合

一般的なBlu-rayプレイヤーと AVR-X3800H をHDMI接続します。
Blu-rayプレイヤーの設定で、音声パススルーを有効にしてください。フォーマットが指定できる場合、少なくともBlu-rayのパッケージに書いてある音声フォーマットは有効にしてください。
Xbox One X/S Series の場合も同様ですが、筆者の環境では Auro-3D DEMO DISC の Channel Test 動画の一部で正しく Auro-3D 再生にならないことを確認しています。

KORG Live Extreme の場合

公式の再生方法を確認してください。
Windows
macOS

直接再生

筆者は確認していませんが、HEOS経由で再生できるかもしれません。
HEOSは2chステレオまでの対応と思われます。よってAuro-3Dのデコードはできません。5.1chもしくは7.1ch PCMでビットパーフェクト出力が可能なアプリを使用したパソコン・STBが必要です。

Auro-3D 音源の集め方

Auro-Matic だけ使うなら構わないのですが、Auro-3D の本領はやはり専用の音源を再生したときに得られるものです。よって、音源の集め方を以下に記します。

AURO-3D Demonstration Disc を取り寄せる

残念ながら、2024年4月時点で販売を行っていないようです。筆者は2023年6月に vol.1 と vol.2 を購入しました。
今であれば、Artist Connection に登録すると vol.3 を視聴できるようです ※筆者はまだ試していないので後で試すw

東京藝大デジタルツイン

KORG Live Extreme を使用した配信。再生にはパソコンと AVR-X3800H を HDMI 接続する必要があります。

Auro-3D 音源を取り扱う海外の音楽販売サイト

Auro-3D のサイトに一覧があるよ

欧州版のBlu-ray Disc

これも Auro-3D のサイトに一覧があるよ、リージョンに注意

Auro-3D Production Tools と DAW を使って自分でミックスする

ここでは紙面が不足することと、筆者に知見がないため割愛します。

もっとステップアップしたい方へ

「Auro-3D友の会」の成果物であるAuro-3D入門記事は非常に参考になります。
『Auro-3D入門』(準備編)
『Auro-3D入門』(実践編)

Auro-3D(Auro-Codec) におけるストリーミング配信に対応した KORG Live Extreme開発者の方による記事です。Auro-3D フォーマットに関する解説と「なぜ音がよいか」の参考になります。

あとがき

とりあえず、DENON AVC-A1H と、天井が高くて Auro-3D の3階を設置するに足りるオーディオ専用室と、デンソーテンの ECLIPSE シリーズが欲しい……。

改訂履歴

2024/4/4 初版
2024/4/9 HEOS直接再生ができなかった旨追記、Disc の表記を統一

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