見出し画像

「愛」について


3/10に披露する予定だったポエトリーリーディングの詩です。
前にnoteに載せたこちらの続きのものです。
それを意識して読んで見てね

https://note.com/seainthelove/n/n810093bb32e5?sub_rt=share_b





限界だ。



都会の果てには人混みと汚い街しかない。
けど確かに「愛」はあった。

なぜこの世界は「愛」に溢れているのだろう。
こんなにも「愛」で出来ているのだろう。


人には人の人生がある。
苦しみがある。
愛する対象がある。


「愛してる」という言葉が雪みたいに静かに降り積もって積もって積もって積もって、崩れ落ちる。
雪が溶けてアスファルトに溶け込んでいくみたいに「愛」を吸収する


私だけ、溶けない。



置いていかないで

置いていかないで




君はどれほどの数の愛と生命と悲しみと憎しみと、すべてを記憶しているのだろう。
1歩1歩地面を踏みしめる度に記憶されていくその目に

惹かれてしまう。

私にも見せてよ

「人に依存するなんて自分を壊すだけだから、ココに依存するの。」
と言った君。


眩しくて目が開けられなくて、綺麗な言葉をテキトーに並べてんじゃねえよって思った

それがすべてだとも知らずにさ
当たり前みたいにまた明日を求めた



山手線に乗ればすべてがわかると思ったあの日。

泣きながら帰ったあの日。
音楽が嫌いになった、電車に乗れなくなった、歩けなくなった、そんなある日。


また君が新しい私を記憶していく。
あの日を振り返りたくなったら、新しい私で会いに行くからね。


パラレルワールドに迷い込んでしまっても君を頼りに戻ってくるよ

教えてよ
「愛する」意味を




-




ああ、これが「愛する」ことだったんだ
雪が溶けてもうすぐ春が来る。
積もりに積もった雪はゆっくりとアスファルトに溶け込んでいく。

この世界に浸透されてる「愛」のように私にも「愛」が染みこむ。



空の果てまで、木の枝先まで、「愛」で出来ていた
こんなにも暖かくて冷たいもの


君が教えてくれたそんな宝物