歌枕展

7/4
午後の授業の前に、サントリー美術館へ行って「歌枕」展を観てきました。
朝一番に乗り込んだので、前回並んでいた「HOKUSAI」展とは変わって、ゆっくりゆったり観れました。

歌枕、というのはどう説明すれば良いのか悩むのですが、昔から歌に読まれた象徴的な地名のことを指します。桜と言えば吉野、紅葉と言えば竜田川というような。
ただし、絵に描かれた歌枕というのは名所であっても現実ではありません。日本人が古くから描いてきた「名所図」や「風景画」は、現地取材をして写生したのではなくて、歌や言葉から想像されて生まれたものであるのだそうです。

ポスターの「どうしたらそこへいけるのだろう」という文句が秀逸です。描かれた景色の全ては日本人の心の中にしかない風景、ということなのだと思っています。

初めに出迎えてくれた京博収蔵の《柳橋水車図屏風》が印象的でした。
金の大きな橋と銀泥の水流。新芽の柳は2本目、3本目と左側に進むにつれて緑の葉を茂らせていきます。夏の姿です。その下には水車。空には金属の月。
京都は宇治を描いたとされるこの風景は、17世紀初期に流行ったテーマなのだといいます。ヒットするの、わかるなぁ。(ポストカードがあったらよかったけど、無くて残念でした)

柳橋水車図、桃山時代、六曲一双(右隻)、京都国立博物館
(https://www.kyohaku.go.jpより引用)
柳橋水車図、桃山時代、六曲一双(左隻)、京都国立博物館
(https://www.kyohaku.go.jpより引用)


お昼はサークルのミーティング。午後に美術の授業を2つ受けて帰ります。
映画のレポート用にバスター・キートンの本をずっと持ち歩いているけれど、全然読めていません。



「死ぬほどのことはこの世にないぜ」とブレーメンを気取る彼らが歌っていた。とっても楽観的でうきうきする曲だが、歌詞の根底にはその他大勢に対する諦めのようなものがある。「僕」と「君」と(越えられない壁)「お前ら」で構成される世界が結構好きだったりする。
最近、「ヨルシカの歌で好きな1曲」という話題を目にしたが、わたしはヨルシカが紡ぐ一連の作品が好きなのでなかなか難しいなぁ、などと聞かれてもいないのに考えていた。
もし物語を知らずに1曲1曲を独立したものとして聴いたら、逆にどう感じるんだろうなぁ。


父がラムネを買ってきてくれました。
お祭りでよく見た、ビー玉入りの懐かしいラムネ。容器はガラスではなくてプラスチックになっていて、切なさを感じます。ピンク色の蓋を分解して飲み口に差し込み、ぱしゅっと蓋を押して開封すると、少しラムネが溢れてきてしまいました。
一口飲む。…こんな味だったっけなぁ。なんだかビンで飲んでいた時の方が美味しかったような気がしました。

アレンジして飲もうと思っていたので、ラムネは氷を入れたグラスにあけて、シロップ漬けのレモンとウィスキーを少し入れます。少し混ぜたら甘いレモネードハイの完成! 夏の夜にぴったりです。おいし〜!!!
飲みながら、レポートのテーマを考えたり、アウトラインを作ったりしました。ゆっくり飲んで、無くなったら今日の作業はおしまい。



今日も蒸す夜だから、冷房を入れて眠ります。









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