南スペインの旅②~異宗派の交わり
さて、南に初上陸してまず初めに感じたことは、北スペインとはまた違った
異文化の融合。
それもそのはず。
イスラム教とキリスト教が歴史上混在していた
場所なのです。
ちょっと世界史のお話になります。
高校時代、世界史の授業となると眠気スイッチが入ってしまっていた過去を持つ私がお話しますのでお気軽に。
6世紀から7世紀にかけて、イベリア半島とよばれる下記地図のこの場所は、強引なカトリック化(キリスト教化)が進められました。
しかし8世紀になって北アフリカからイスラム勢力(イスラム教化)が侵入。
そこからイスラム支配は、キリスト教とのすったもんだを繰り返し、
1492年のグラナダ陥落まで約800年続いたと言われます。
そんな歴史的背景を背負った代表的な建物とも言えるのが、
グラナダにある
アルハンブラ宮殿です。
ここアルハンブラ宮殿は、キリスト教徒の勢力が増してきていた中、イスラム教徒によって170年にもわたって建設された宮殿です。
内部は壁から柱、天井に至るまで、ため息の出るほどの細かい装飾がなされており、
この時代の職人の技術に驚かされます。
細かい装飾を注意深く見ていくと、あることに気づきます。
お分かりになりましたか?
全てのデザインはアラベスク模様と呼ばれる、幾何学的模様やパターン化された植物などの模様、アラビア文字などが使われており、人や動物などの模様は使用されていません。
これは
イスラム教では偶像崇拝は禁じられているため
なのです。
おもしろいですね。
ちなみにアルハンブラ宮殿は、人気の世界遺産でありオフシーズンでも直前でチケットを取るのが大変でした。
お越しの際には余裕を持った行動を 笑
次回はイスラム教、アラブジュエリーについてお話します。
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