プロデュース101 Season2 ①

 新しい派遣先でのお仕事を始めて2週間弱、職場が変わるとこんなに人生が変わるのかと、驚くほどストレスフリーな日々を過ごしています。忙しさとストレスから解放されると、どれだけ自分の視野が狭まっていたか痛感しました。先月までは仕事の愚痴やスケジュールばかりが頭を占め、趣味の読書や作文をする余裕もなく、新型コロナウィルスの情報を確認する以外はテレビを観る時間もあまりなかった(観ていても上の空)、という日々を送っておりましたが、今月はかなりゆったりとした時間を過ごし、心の余裕を取り戻すことができたと思います。

 その証拠と言っては何ですが、以前から中度~重度のジャニヲタ(箱押し専門)だった私は、遅ればせながらプロデュース101 Season2にドはまりしてしまい、GyaoやYoutubeで動画を見まくり、アイドルを目指す青少年たちの汗と涙に癒しとときめきをいただいておりました。いや、年内は何度もおかわりして見続けてしまうでしょう。(なんだか文章にすると変態っぽいですね……。)

 実は、先月同番組の最終順位発表が全国生放送された際、会社のお姉さま方からチラッと話は聞いていたのです。「あなたアイドル好きだから絶対好きになるよ」と言われたのですが、内心「そんな余裕ねーよ!」とバカにしていたのです。また、強めのジャニ押しのため、K-Popはあまり好きになれずにいたのです。しかし、番組参加者(以後「練習生」と呼びます)たちの頑張る姿が、そんな私の意見を180度ひっくり返して、強烈な感動を与えてくれました。INIとしてデビューを決めた11人はもちろん、番組に参加を決意して努力した全ての練習生たちに心からの感謝と、今後の活躍への祈りを伝えたく、この文章を書いている次第です。

 そして誠に勝手ながら、練習生への感謝を伝えるために今日から少しずつ各練習生について、私の独断と偏見と共に紹介し、少しでも皆さんの良さを布教する手助けができればと思います。アラフォー女性のアイドル論評にどれだけの需要があるかわかりませんが、楽しんで読んでいただければ幸いです。

 また、私がこの番組の動画を見始めた頃、旦那からある練習生についての炎上話を聞き、初めの頃はやはりその練習生の姿をポジティブに観ることが難しかったことがありました。しかし、きちんと番組を観ていると、この番組に参加するまでにどれだけの努力を重ねてきたのかが伝わりましたし、後半はむしろ全力で応援したい気持ちに変わりました。

 私がいつも考えていることですが、環境によって人の人生は大きく左右されます。東京だけが良いとか、都会でしかチャンスに恵まれないというつもりはありませんが、何かをしよう、チャンスを探そうとする時、やはり地方よりは中央に行った方が有利なのは事実です。私の地元もそうですが、残念ながら地方では努力する人の足を引っ張る人が多いです。私が通っていた地元の中学校は、まじめに勉強するよりも不良になることの方がステイタスが高く、努力するよりも楽をすること、手を抜くことを良しとする雰囲気が漂っていました。炎上した練習生は私の住んでいる県とは違う県の出身ですが、きっと彼もそのような環境で自分の居場所を作るために悪ぶって見せる必要があったのかもしれません。本当は表舞台で輝きたいと願っていたとしても、周囲にその本音を伝えてバカにされるのが怖かったのかもしれないし、外見に恵まれている分何をしても人より目立ってしまうし、強がるしかなかったのかもしれません。きっと炎上のきっかけを作った誰かは、そんな彼の足を引っ張ろうとする田舎者なのでしょう。そして、そんな田舎者の誰かも本当は表舞台で輝きたいと願っているけれどチャレンジできる環境にいない可哀想な人なのかもしれません。きっと先月までの私のように、心に余裕を持つことができず、自分が抱えきれないストレスを頑張っている誰か、輝いている誰かにぶつけるしかできない人なのでしょう。そんなことを考えるきっかけを与えてくれたことにもまた、私はこの番組とすべての練習生たちに感謝しています。

 いい歳しているので、アイドルにきゃぴきゃぴするだけでなく、彼らから学んだことなども冷静に書いていけたらと思います。できれば全員分のレポートを書きたいところですが、最終に残った21人と、選外だったけど特に私の心に残った練習生を紹介していきたいと思います。番組ファンの方ともちろん、ときめきを共有したいですし、番組を観たことない方や男性アイドルなんか興味ねーよって方にも、暇つぶしくらいにはなるよう頑張ります。何より、今何かに向かって頑張っている方の励みになれればと思っていますので、ご期待ください。

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