見出し画像

役満:麻雀の華

ご無沙汰しております
背油餃子老師です
実は大病を患い、生まれて初めて入院生活を送っておりました
改めて麻雀をテーマに記事を書いていこうと思いますので、よろしくお願いいたします

さて、病み上がりの今日のテーマは景気のいい話、麻雀の華である役満について書いてみたいと思います
というのも、昨日久しぶりに四暗刻をアガったからです(笑)

自慢になるので先に載せてしまいますが、こんな手でした↓

私は、麻雀の目標はトップを取ることだと肝に命じているので、そんなに無理して役満を狙うことはないタイプです。しかし、実は割と役満の予感が働くほうで、昨日も第1ゲームをやっているときに『今日は役満があがれそうな感触がある』と弟子にメールしていました。ただの直感に過ぎないのですが、前にも何度か感じてその度にアガれてきたので、いい兆候だと思っていました

第3ゲームにトップ目から二枚切れの北待ちの国士無双を聴牌したときは『これだ』と思っていましたが、北が山深くに眠っていて蹴られてしまい、今日は予感倒れかなと感じた後の第5ゲームの手でした。配牌は↓
五五七八 ③④④⑦ 36發發白
東場のリーチ負けと南場の倍満親っ被りで大きくラス目だった南3局
最低でも跳満くらいアガらないと二着以上が厳しい状況でもらったスピード感はないが重さはある配牌。パッと見、跳満にするにはリーチ七対子ドラ2が本線かと思い手作りを始めます。内側の中張牌の対子がネックなので、トイトイはあまり意識していませんでした
ちなみに、七対子イメージなら第1打の白に疑問を持たれる方もいるかもしれませんが、上家が初手に白を切っていることもさることながら、第1ツモが⑦でこれは対子場のツモ。七対子が大好きな私は対子場は数牌が重なるからできる場だと考えており、白でミスするより初牌の数牌が被る方が痛いと考えていたため、白をチョイスしました
すると第2ツモが7で面子手も見て打3
第3ツモが再び⑦。これはトイトイ系もありかと考え打3③
次に八を重ね打七↓
五五八八 ④④⑦⑦⑦ 67 發發
6ブロック形はあまり好きではないのですが、六九の受けは不要なのと、万が一赤5を先に引いた場合は組み替えもあり得るのでこの形に
次の巡に親が發を切りますがスルー。これは門前にしたいからスルーしたわけではなく、發から仕掛けたところで、強い両面を払って五とドラの④という強烈なネックを残して戦うことに不満があり、どちらかを処理してから仕掛けたいと考えたためです。この我慢のお陰か、第6ツモが赤五! ここで完全に暗刻手に路線確定で67を払いに行きます
すると8巡目にあっさり八を引きツモスーリーチを打ちます。すでに出ても倍満ありますが、出て欲しくないのと、裏ドラの価値が高い麻雀なので、リーチで攻めました
私のリーチ後に三人が立て続けに鳴くという展開でしたが、リーチ直後のツモでドラの④をツモり役満成就。聴牌後に全員がポンチーかましてツモれる役満って、なんだかやけに気持ちいいんですよね。誰のせいでもない三人合作による役満プレゼントみたいな感じですかね(笑)。お陰さまで、大きくプラスで帰ることができました

では、続いて私の役満に対する基本的な考え方をまとめておきます

①一発赤裏祝儀全盛の現代フリーでは役満のリターンが小さすぎる
これは前にも書きましたが、ピンジャンでは1チップが5000点相当が主流です。それからすると役満32000点か48000点、最低でも6倍、大きく見たら10倍くらいの価値と芸術点がある手役だと考えています。しかし、一般的にはチップに換算すると4枚程度の祝儀ですから小さすぎです。最低でも6枚にしてもらいたいですし、ロンとツモで枚数が変わることが多いのも意味がわかりません(4枚オールなら出ても4枚でしょ?)

②そもそも役満を狙う必要があるような展開にしない
競馬でディープインパクトのような後ろからごぼう抜きにする追込馬が人気になるように、麻雀でも苦境から大物手一発で逆転することに対しての評価が高すぎる気がします。ドラマ性を求めたらそうなるのかもしれませんが、本当に麻雀が強い人は、先手を取り、中押しをして、ダメ押しをして、影も踏ませず勝ち切るような人のことだと思います。言い方を変えると、役満を狙う人ではなく、対戦相手が役満を狙わざるを得ない状況に追い込む人が強い人です。もちろん後手を踏んでも差し切る胆力と目的意識は必要ですが、もっと手前に楽に戦えるような展開を作るのが戦略家と言えましょう

③役満のアガり逃しはしない
これは②と矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。言い換えると、遅い手は遠くの重い(高い)手を狙う、です
重い手でも軽い手でも、早い手は、仮に捨牌に役満の目が多少並んだところで役満よりも早く聴牌&アガリにたどり着きます。タンピンの2シャンテンの配牌が後から見たら捨牌で国士無双や四暗刻できているなんてことは5年に1回も見ることはない。あるのは、くず手をタンピンにしようとしたら国士無双ができてたとか、つまり、遅い手を軽い手にしようとしたらむちゃくちゃ高い手を捨て牌に並べてしまったというケースのはずです。これだけは避けなくてはいけません
遅い軽い手なんて狙わなくていいんです。そういうのは早い手にお任せするんです。遅いときは時間かかりそうでも高いところを狙い、いざそのタネが揃ったら決め手で勝負に行き、揃わなかったらオリればいいんです
ちなみにくず手からすぐに国士無双だけを見る人がいますが、それでは結局本手を逃します。大三元、四喜和、字一色などの役満は並行して見るのは当然ですが、混老頭、メンホンチートイ、チートイドラ2なども頭に入れながら手を進めましょう。なお、チャンタは仕掛けても満貫になる手でなければ重い手に含めません。頑張ってチャンタを作るとその努力に報いるために前に出たくなりますが、頑張ってリーチチャンタ程度の手はピンフのみよりたちが悪いと理解してください

以上、みなさんの役満作りに少しでもお役に立てば幸いです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?