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How to フリー雀荘②

前回お金とルールの話をしましたので、今日は残りのマナーについて書きたいと思います
嫌われない麻雀打ちのテーマの延長としていずれマナー大全は書きますが、今回はフリー雀荘で特に大事なマナーについてまとめます

なお、履き違えてる人がいますが、マナーはルールより優先します。マナー→ルール→技術の順に身に付けるよう意識をしてもらえればと思います

3.フリーマナーについて

発声~セット麻雀専門やネットだけで麻雀やってきた人がフリーに来て一番できていないのがこれです(あと、もう直らない場合がほとんどですが、一部お年寄りもできていません)。「チー」、「ポン」、「カン」、「リーチ」、「ロン」、「ツモ」、そして点数申告、これらは全て同卓者全員に聞こえる声で、いや、卓外にいるメンバー(揉めたときの裁定者になるので)に聞こえるくらいの声で発声してください。特に「上家からのポン&カン」、「ロン」、「ツモ」はわかってるでしょと言わんばかりに無言の人がいますが、完全なマナー違反です。ひどい場合にはアガリ放棄やチョンボ扱いになる行為です
なお、「発声してください」とか「発声が聞こえません」と言われたときに「発声してます」と不機嫌に返すのもマナー違反です。そもそも発声はあなたがしているつもりかどうかということではなく、相手に聞こえていることが重要です。言われたときには「聞こえていなかったらすいません。次からはもう少し大きな声で発声します」と返すのが大人の対応です

点数申告~よく「点数申告がわからなくても大丈夫です」みたいなことを書いてあったり言われたりすることがあるかもしれませんが、できなくてもいいんだと思うのは間違いです。だって大事なお金を賭けてやりとりするんですよ。自分の手の価値、相手の手の価値がわからなくてどうするんですか?
とはいえ、複雑な点数計算を全て理解しないとフリーで打てないというのも大変です。そこで、せめて以下の頻出パターンだけは身につけた上で、「符計算や点数計算に不安なところがあります。なるべく自分で役と点数は言いますが、間違えていたら教えてください」と同卓者に丁寧に伝えてください。この言おうとする姿勢はとても大事です。無言で手だけ開いて対局者の計算を待つのは嫌がられますし、とりあえず口に出すことで少しずつ身に付くはずです。以下は頻出点数です。なお、点数表を持っておくのはマナー違反ではないので、同卓者に断りつつチラ見するのもありかと思います
【子のロン】
ピンフ系&符ハネしなさそうな鳴いた手→1000、2000、3900、満貫(フリーで7700を採用することはなく切り上げ満貫です)
ピンフ系以外の面前手(概ね)→1300、2600、5200、満貫
七対子→1600、3200、6400、満貫
【子のツモ】
符ハネしなさそうなツモ→300-500、500-1000、1000-2000、満貫
ピンフツモ→400-700、700-1300、1300-2600、満貫
七対子ツモ→800-1600、1600-3200、満貫
【親のロン】
ピンフ系&符ハネしなさそうな鳴いた手→1500、2900、5800、満貫(フリーで11600を採用することはなく切り上げ満貫です)
ピンフ系以外の面前手(概ね)→2000、3900、7700、満貫
七対子→2400、4800、9600、満貫
【親のツモ】
符ハネしなさそうなツモ→ 500オール、1000オール、2000オール、満貫
ピンフツモ→700オール、1300オール、2600オール、満貫
七対子ツモ→1600オール、3200オール、満貫

ラス半コール~「フリー麻雀はいつやめても自由だ」、これはその通りです。しかし、事前に何も言わずゲームが終わっていきなり席を立つのはマナー違反です。これは店に迷惑というのもありますが、それ以上に同卓者に迷惑をかけます。ラス半コールをしておけば、店はあなたが欠けた席をどう埋めるのか検討することができますし、お客さんも周り見ながら卓が繋がるかどうか判断することができます。それがあなたが突ラスすることによって卓がつなげなくなると、売上を失う店とゲームが続行不能となる三人、つまりあなた以外全員予期せぬ不幸な状況に陥ります
それに、そもそも逆に考えてみてください。あなたが卓に入って、同卓者が全員突然席を立って卓が割れたら気分悪くないですか? そういう気分をお互い感じさせないよう、止めるゲームの頭、遅くとも半分終わるくらいまでにはラス半コールをするようにしましょう
なお、時間やお金の事情で微妙なときもあるかもしれません。ほとんどの店は「もしラス(もしかしたらこれでラス半)」コールを認めているので、迷うならそう伝えておくのはOKです。ただ、周りを見ているとお金を理由にズルズルもしラスコールで続行する人はだいたい最後は負けています。そもそも判断力を競うゲームなのに、自分のゲーム回数すら判断できない人がそう勝てるわけないんですよ
最後に突然の大きな失点(例えば役満放銃と役満祝儀)で2ラス分の負けで急に手持ちがなくなった場合、これは仕方ありません。「手持ちがなくなりましたのでこれで終わりにさせてください」と言えばみんな納得してくれます

手牌に関するコメント禁止~自分のだろうと他家の手だろうと、余計なコメントは一切しないことを推奨します。だれも聞きたくないですし、口三味線と間違われることになりトラブルに繋がります。必要な発声と挨拶だけでゲームを楽しむには十分です。なお、相手のアガリを称賛する発言はOKなのですが、的確に誉めるのは難しいのでわざわざ言わない方が無難です
不要なコメントとはこんな感じです→「ミスったな」、「正解」、「怖い」、「高そう」、「早そうな捨牌だ」、「よし勝負だ」、「ドラ見てなかった」等々。あ、あと、流し満貫やっている(かもしれない)人に対して「やってるね」とか「枚数足りてるかな」みたいな発言をする人がいますがこれは最低です。気づくのも含めて麻雀ですし、逆にあなたの黙テンに気づいた人が「36索あたりで満貫かな」と言ってきたら不愉快ですよね? 口は災いの元です

点棒とチップの扱い~投げたり滑らせるのは論外ですが、置く位置も考えてください。

例えば、対面の方に対して点棒やチップを払うときに、どこに置いていますか?
正解は、対面のエレベーターライン(牌山の上がり口)より向こう側に、他の人の点棒とチップと混ざらないようにそっと置くです。そして、混ざらないようにということは、対面は左右からももらうわけですから、対面の辺のセンターがよいということです。エレベーターラインより前やエレベーターラインの上に置いてしまうと中に落ちてトラブルに繋がりますし、いくら払いたくないからといって自分のスペース側に「持っていけ」とばかりに置くのもお里が知れるマナ悪行為です
なお、丁寧に見えてNGなのは点棒の手渡しです。手に触れたくない人もいますし、手渡しはいくら渡したかわかりにくいことがあります。他の人にも見えるように点棒とチップは卓上に置いてください

理牌(リーパイ)してから倒牌~当たり前ですが、いまだにこれができてない人が多いです。あなたは自分の手を配牌から最後まで見ているからわかっているでしょうが、周りの人は初見です。初見の人が役や打点、テンパイがすぐにわかるように種類ごとに小さい数字から並べるようにしてください。なお、一盃口を分解して「123123」のようにする人がいますがこれは理牌したことになりません。役がわかりにくくてむしろ見づらいです
また、ゲーム進行中の理牌については言われることはないですが、時間の無駄なので理牌してください。理牌しないことに脳の容量を浪費せず、もっと他のことに頭を使うようにしてください。だいたい今日日フリー雀荘であなたの手牌をそこまで注視している人はいません

片手倒牌の禁止~最近禁止にする雀荘が増えてきましたね。3副露して4枚を片手で持上げて晒すくらいならまだしも、門前手を手先から肘まで使ってドミノみたいに倒すのはカッコ悪いこと極まりないですし、不快感を与える動作です。手牌の両端に手を添えそっと倒すようにしてください

タバコの吸い方~同卓する人の中には非喫煙者もいますし、喫煙者であっても他人の煙は嫌なものです。他の人に煙がなるべくいかないように気をつけてください。具体的には置きタバコ(フィルターを通さない毒ガスである副流煙を左の人に直接浴びせる行為)と卓上に煙を吐くのは禁止です

代走について~他の対局者を待たせないためのフリー独自のシステムです。トイレや電話のときなどに「代走お願いします」とメンバーに声をかけてください。なお、代走を頼む人、タイミング、代走がもたらした結果、その全ては代走を頼んだあなたが責任を負うものです。代走が放銃したからと文句を言うのはお門違い。なるべく代走者の影響を受けたくないのであれば、リーチ代走や終局時に頼むなど工夫をしてください

メンバーへの過度なため口~これむしろ若いお客さんに多く、粋がっているのか強がっているのか知りませんが、聞いていて恥ずかしいです。店側はお客さん相手なので文句を言いませんが、他のお客さんはそれを聞いて不愉快に思っていることを知ってください。その態度はあなたが小人(しょうじん)であることを晒しているだけです

飲み物の注文について~上の話題に通じますが、フリードリンクであれ、飲み物やおしぼりなどを頼むときは「◯◯お願いします」ときちんと「お願いします」をつけましょう。そして、飲み物が来たら「ありがとうございます」とお礼をいいましょう
メンバーのほうも見ないでぶっきらぼうに「コーラ!」などと注文する人に限って、注文が通ってなかったり忘れられていると鬼の首取ったようにイキリますね(笑)。あー恥ずかしい…

6枚切り~大した話ではないです。サイコロボックスの自分の辺に6枚ずつ3段で捨牌を並べるようにするというものです。こうしておけば「どこからリーチ?」みたいな無駄なやりとりも減ります

その他フリー雀荘におけるNG行為先ヅモ強打口三味線引きヅモ(手前から奥に引き寄せるように牌をツモること。アガリの動作に近くトラブルを招きます)、歌&鼻歌(有線に合わせたくなる気持ちは分かりますが論外です)、口笛舌打ち独り言(気持ち悪いです)、ガラの悪い姿勢(立て膝、立て肘、あぐら、椅子にだらしなく腰を伸ばして座るなど)、後ろ見他の卓のお客さんとの会話リーチ後にツモ牌を手牌につける行為(昔のイカサマ防止の一つで、年配者で気にする人がいます)などです

以上がフリー雀荘におけるマナーの話です。 文章量はありますが、当たり前のことしか書いていません。フリーに行き慣れている人も、自分のマナーチェックリストとして使ってください

4.チョンボ、アガリ放棄、空行為について
セット麻雀と比べるとかなり厳しめに設定されていますが、いずれもゲームの妨げになる行為ですので
ペナルティがあるのはやむを得ないとお考えください

チョンボとなる行為~チョンボとは、あるゲーム阻害行為が起きたときにチョンボ者が他の対局者にペナルティ料(ルールによりますが、満貫払いか2000点オール払いが多い)を支払いその局を強制終了するものです。対象となるのは、アガってないのに誤ツモや誤ロンで倒牌、フリテンロンの倒牌、ノーテンリーチした場合他のアガリが出ずに終局したとき、リーチ後にやってはならない暗槓(送り槓、待ちの変わる槓、面子構成の変わる槓)をしてアガリもしくは終局時に手を開いたとき、その他山や人の手牌を著しく崩すなどゲーム続行が不可能となる行為をしたとき、などです。なお、チョンボ発生後に当該局をやり直すか局が進むかは店のルール次第です

アガリ放棄となる行為~アガれない「ツモ」または「ロン」の発声をしたとき(倒牌はしていない)、晒し間違いをした打牌後、多牌、少牌、食い換えなどです。誤解している人がたまにいますが、アガリ放棄=強制ノーテンです。また、アガリ放棄後はリーチ、ポン、チー、カン、いかなる動きも取ることができません

空行為~空行為とは、物理的にできない牌に対してかけてしまったポン、チー、カンの発声のことです。通常は千点供託に出してゲーム続行となりますが、それ以外のペナルティ(見せ牌扱いで、当該牌でのロンアガリ禁止など)は店次第となります


以上、2回に分けてHow to フリー雀荘を書かせてもらいましたが、いかがだったでしょうか
書き漏らしたことがあれば、気づいたタイミングで追加の記事か、本文修正いたします
また、なるべく多くのフリー麻雀プレイヤーが増えて欲しいので、疑問質問にはどんどん答えていきたいと思っています
この記事がみなさんの麻雀生活の一助になれば嬉しく思います

長々いろいろ書きましたが、フリー雀荘は好きなときに好きなだけ麻雀が楽しめる素晴らしいところです。ぜひ、トライしてみてもらいたいと思っています!

では、また次回の記事でお会いしましょう

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