根矢涼香さんとのコラボレーション"Psukhe"のリリースについて
また間が空いてしまいましたが(通常運転)、先月末、1年ぶりにWool Stringsの新作音源"Psukhe"が各種サブスクリプションにてリリースされました。
https://woolstrings.hearnow.com/psukhe
今回は俳優および写真家および画家および石拾い家および、、と様々なフィールドで活躍されている根矢涼香さんとのコラボレーションになります。
遡ること4年前に、根矢さんが始められた「根矢涼香の屋根裏部屋」というラジオ番組で多くのwoolの楽曲を扱ってくださったご縁から、翌年には”Attic Plans”というミニアルバムでアートワークを担当していただきました。
そのラジオ番組が終わってしまった後も、何かまたご一緒できたら、という話を続けてはいたのですが、それが本格化してきたのは昨年の夏のこと。とりあえずやってみましょう、とワインで乾杯し、その時はとりあえず歌詞になりそうな言葉を根矢さんから送ってもらい、僕が音をつけてみる、という感じでしたが、実際に根矢さんから送られてきたのは歌詞だけじゃなくて、メロディもついた音源。完全なアカペラのそれに試しにギターのバッキングをあててみたところ、まるで初めからそうやって作られたみたいにとても自然な音楽になって、確かな手応えを感じたことをよく覚えています。根矢さんは作曲的なことをしたのもその時が初めてだったそうで、そのことにも驚きました。
それから、根矢さんが歌詞を書き足したり、それを踏まえて僕がメロディやアレンジを付け加えたり。ある程度、骨格ができてきたら溝の口のスタジオに入ってベーシックトラックを録音し、さらに”うずまき”ではその後、根矢さんが野外録音してくれた自然音を付け加えたことで世界観がさらに広がって、僕がギターを重ねて、、という作業を延々と続けました。
そんな風にして歌詞と音の世界が次々につながっていくのは僕にとっても初めてのことで、2曲とはいえ、すごく濃密な世界を旅しているような気持ちで作業を続けました。今作のテーマの1つにやはり"旅"があると思っていて、制作している間、ひとつの命が様々な形で世界とつながって形を変えていく、というイメージをなんとなくずっと共有していたと思います。
当初は今年の春にリリースできたら、とも話していたのですが、結果的にはこの夏の終わりに満を持してリリース日を迎えることができました。根矢さん経由でお願いをさせていただいた水夜子さんのアートワークは、今回の2曲の世界観を見事に象徴しつつも、とても親しみやすくユーモラスにパッケージングしてくださり、最高だなあと思います。水夜子さんありがとうございました!
今後、この作品は引き続き何かしら形あるものにできたら、、それから、、と根矢さんと様々なアイデアについて話をしているので、これからの展開も楽しみにしていただけたらと思います。
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