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「あの頃はあの頃で必死だったよね」

本当は帰省のタイミングで会う約束をしていた地元の友達と、久しぶりに電話をしました。小学校4年生、いや、もっと前からの付き合いです。中学までは登下校いつも一緒でした。高校は離れましたが、夕飯の後によく家まで行って、部活の話や恋愛の話をしていました。

友達は高校を卒業した後に社会人になり、私は大学生になりました。友達は来年で社会人5年目、私は大学生活5年目になります。友達は転職を考え、私は新卒1年目で入社する就職先を考えています。

「高校のうちから、もっと将来のこと考えてたらよかったのかな」と少し弱音を吐いてしまった私に、友達は、「あの頃はあの頃で必死だったよね」と教えてくれました。思い出せなかった高校3年間が、その友達のおかげで少し思い出せるようになりました。

毎日大量に出される課題を一つ一つこなすこと、予習を忘れずすること、今日一日の部活動の日程をどう組むか、終礼で何を話すかを考えること。その中に、「将来のことを考える時間」なんてほとんどなかったですし、だからと言ってぼんやり過ごしていたわけでもありませんでした。その瞬間を、高校生なりに必死に過ごしていたような気がします。

高校生のうちにもっと将来を考えておけばよかったなんて、今の私があの頃の私に伝えたところで、きっと何も変わってなかったように思います。それに、あの頃の頑張り方は今はもうできません。

今も今を大事に過ごして、そうやって過ごした結果が私の通る道だったということにしたいです。

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