見出し画像

6.それでも

「あの、おれ君が好きです」
そう言って僕は涙を流した。

恋愛だけに限らず何事も最後って思うと
なんだか寂しくなる、悲しくなる。
できることなら、最後だなんてこなければいい。

僕は好きな人と会う前いつも思っている事がある
これで最後、これできっと最後、次はない
そう思っている。

だから遊んでる最中は簡単に「次は」
なんて言わない。
そして別れる時また会いたい、そう伝える。
そう言うといつも笑顔で「またね!」って
言ってくれた。

僕は当たり前を1番幸せに感じる
旅行よりも何気ない会話や、やろうと思えば
いつでもできる飲み会がすきだ。
旅行も好きだけど、当たり前に会って、
話して、触れ合って、笑って、泣いて、
そんな当たり前の瞬間が僕は大切だ。

でも当たり前なんてなくて話すことも
会うことも、友達になれたことも、
好きになれたことも、人間として産まれて
出会えたことも奇跡なんかよりも遥かに
凄いことなのに、当たり前に日常にありすぎて
当たり前だと思っちゃうんだよね。
だからみんないなくなってからじゃないと
「当たり前じゃなかったんだ」に気づけなくて
痛くて切ない思いをするんだよねきっと。

好きってバレたからには、
好きって言ったからには、
きっと最後の瞬間もすぐ側で
当たり前じゃなくなる瞬間ももうすぐで
怖いし、切ないけど、
僕の日常にいた事、強くなれたこと
ドキドキした事、お互いが好きな物に触れられたこと、本当に、、、

僕は最後まで僕のまま僕でいたいと思う。
本当に真っ直ぐな純粋な気持ちを君に
もし最後になったとしても、、、

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?