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恋愛・人生観 エッセイ

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アバター恋愛や仮想世界を生きて、感じた思いを綴った単独記事集です。
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#女性

2次元×リアル恋愛癖

物心ついた頃から身近にテレビゲームがあった 両親がゲーム好きだったから そういえば祖父母の家にもゲーム機があった記憶が残っている 根っからのゲーム大好き家族の元に産まれてきたってわけだ ドラクエのふっかつのじゅもんを必死で書き写すことでひらがなを覚えた ゲームごとに違う戦闘システムや技名、魔法名とその効果属性などを毎回覚えることで、高い暗記力を養うことができた 悪いやつは心正しき勇者がやっつけて世界を平和に導く王道ストーリーは、素直な道徳心を培ってくれた おかげで道

桜の散りゆく意味 #1

立派な榎の木を前にして 生い茂った力強い緑葉の揺れる様を眺めていた それはただ目に映りこんだだけで 見てはいなかったように思う なぜなら このストーリーを打ち込んでいる今、 榎の画がぼやけたレンズを通して見た時のように 薄雲って残痕となり頭の中に転がっているからだ 「昔、この中山道は水はけが悪かったから、そこの板橋のところから見える桜は、散った花びらが水に浮かんだまま流れなくてね。まるで桃色の絨毯のようでそれはそれは綺麗だったよ」 同じ榎を見上げながら もう二度と見られ

小さな艶かしさ

女性としての一番の魅力とは何かをたずねたら あなたは何と答えるかしら 上目遣いの潤んだ瞳 はにかんだ時に浮かび上がる笑窪 曲美を描いたふくよかな体つき どれも魅力的だと思うけれど わたしは彼女の「小さな艶かしさ」が ずっと忘れらない 女性として最も憧れ尊ぶ存在 それが小さな彼女なの *** 「お誕生日おめでとう!」 彼女から手渡されたのは 小さな小さなヒヨコが何十匹と詰まった箱だった 思わず瞬きをして、ヒヨコと彼女を見比べた 彼女は屈託のない笑顔でわたしを見つ

愛しい人を愛せない彼女たち

好きな人を 好きになれないもどかしさを あなたは知っていますか? 愛しい人を 愛せない苦しみを あなたはわかってくれますか? *** 今日も一人の女性が わたしの目の前でツーっと一筋の涙を流した 「あっ…… 」 涙があふれたことに気づかなかった女性は びっくりした様子で目を見開く 慌てて指で目尻を拭うと、恥ずかしそうに下を向いた 心配しないで その涙 わたしも流したことのある涙だから 恥ずかしいことでも、後ろめたいことでも なんでもないの 笑顔を送ることで 女