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心歌集

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お一人お一人に向けた 心の手紙から始まった創詩集です。伝えきれずに残っているものも、伝えきったままのものも、伝えたくて新しく生まれてくるものも、心歌として吐き出しています。メロデ…
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#秋

ウミユリ -心歌-

重く 冷たく 心の奥深く 何も見えない 誰も気づかない 光の届かぬ 暗黒の世界 無数に咲き誇る ウミユリの花 ゆるり ゆらりと 餌を求めて 闇底を這い歩く 花びらと思っていたそれは あなたを陥れるための 触手 好きでいてくれないのなら そんな腕 切り落として差し上げるわ あなたに傷つけられた心なんて いとも簡単に再生するの あなたが何を言おうとも あなたがどんな顔をしようとも あなたが離れ去っていこうとも 枯れ切った岩肌に 必死にしがみつきながら 幾度とな

コトノハ

やはり、「気にしい」なのです 何気なくもれ落ちた言の葉 感情の全て 丸ごと吸収し  噛み砕いて 味わう 「どうしてその言葉を届けたの」 タイミングを逃し 時効となった思いが 眼に見える言の葉であふれかえる 想いが形となり 現実で可視化される 独特な記憶の復元が 自分と向き合う唯一の手段 自分を通して見えている 光り輝く感情世界を 日本語という美しい言の葉で 包み込んで放り投げて遊んでみる それが表現 わたしの見えている世界を 本物の想いで、本当の表現で 誰に気

鈴々鈴々 〜りんりりんり〜

「鈴々鈴々」 秋の夜長に月名残り 「凜々凜々」 重なり合う無数の影々 「轔々轔々」 僕は わたしは 此処に居るよ 「倫理倫理」 か細い声など 誰の耳にも届きやしない 「鈴々鈴々」 あぁ、騒々しいと 人を掻き分け 心を書き分け 目を凝らした ようやくその先に あなたを見つけることが できるのでしょう 「鈴々鈴々」 〜END