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心歌集

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お一人お一人に向けた 心の手紙から始まった創詩集です。伝えきれずに残っているものも、伝えきったままのものも、伝えたくて新しく生まれてくるものも、心歌として吐き出しています。メロデ…
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#アート

ウミユリ -心歌-

重く 冷たく 心の奥深く 何も見えない 誰も気づかない 光の届かぬ 暗黒の世界 無数に咲き誇る ウミユリの花 ゆるり ゆらりと 餌を求めて 闇底を這い歩く 花びらと思っていたそれは あなたを陥れるための 触手 好きでいてくれないのなら そんな腕 切り落として差し上げるわ あなたに傷つけられた心なんて いとも簡単に再生するの あなたが何を言おうとも あなたがどんな顔をしようとも あなたが離れ去っていこうとも 枯れ切った岩肌に 必死にしがみつきながら 幾度とな

胡蝶花《シャガ》の花々

太陽に嫌われたわけじゃない やりたいことが見つからない みんなが私を気にしている 視線が暑くて苦しくなる 人目を避けるくらいなら トビラなんていらないわ あぁ、大人になりたくない 理不尽な世の中? あぁ、大人になれない 不公平な現代社会? そんなのわからない 未だ 弱虫だから 真空が嫌いなわけじゃない 決められた夢さえ見失う みんなが私を気にかける 琴線に触れて痛くなる 本音を避けるくらいなら 正解なんていらないわ あぁ、蝶になりたくない 飛び立てない世の中

コトノハ

やはり、「気にしい」なのです 何気なくもれ落ちた言の葉 感情の全て 丸ごと吸収し  噛み砕いて 味わう 「どうしてその言葉を届けたの」 タイミングを逃し 時効となった思いが 眼に見える言の葉であふれかえる 想いが形となり 現実で可視化される 独特な記憶の復元が 自分と向き合う唯一の手段 自分を通して見えている 光り輝く感情世界を 日本語という美しい言の葉で 包み込んで放り投げて遊んでみる それが表現 わたしの見えている世界を 本物の想いで、本当の表現で 誰に気