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お洒落な皮肉が言えなくて

最悪の気分だ。

私のティーポットをシェアメイトの誰かが
勝手に使って一生返却されないので
犯人だと予想される人物に
かなり強めに当たってしまった。

犯人だと予想されるというか、
使っているところを目撃したので
私の中に確信はある。

けどまあただのティーポットだし、
適当に返しておいてくれるなら
別にいいかと思ってそのときは
あえて突っ込まなかったのだ。

ティーポットは私専用のスペースに
しまってあったので
つまり彼はその棚の中身を勝手に
物色していたということにはなるが
小さなことでグチグチ言うのは
性に合わない。

けど今朝はちょうど彼と
キッチンで鉢合わせたので

「私のティーポット知らない?
使ってるの見たんだけど」

と聞いてみた。

「ごめん、すぐに返すね」

と言ってくれることを期待したが
彼はなんと白を切ってきたので
私もついイラッとして
強めの口調で言い返してしまった。

そしてドアも
かなり強めに閉めてしまった。

普段の私だったら
絶対そんなことはしないのに。

最悪の気分だ。

何で私は英語で気の利いた
皮肉のひとつも言えないのだろう。

感じよくキレられるようになりたい。

大人の余裕を残しながら
ヒヤリとした何かを相手に植え付けたい。

そのほうが絶対にセクシーだ。

どの映画からお洒落な皮肉を盗めばいいか
今すぐリストにして送ってほしい。


皮肉も大半は瞬発的な優しさの一種で
ぼーっと生きてたら
一生繰り出すことのできない類のものだ。

皮肉だけじゃなくて他にも何か
人に感情を伝えるときって、
その人の”センス”が出る。

そのセンスを狂わせたくはないと常々思う。

そちらの調子はどう?

私はまだ修行中。


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