見出し画像

私だけの後輩でいてほしい:九条杏子はシチュエーションの鬼である

はじめに

V.V.V 2019 1stステージ(現在は終了済)の推しのボイスがヤバすぎるからまだDLしてない奴は今日までしか聞けないので今すぐに聞いてくれ(今回は純度10000%の幻覚を見ています)というnoteを書こうとしていた残骸を、2ndステージが今日からなので応援の一つとして綺麗に書き直しました。改めて今はもうDLできないボイスに気が狂った様子を楽しんで頂きながら、合わせて推しのことを知ってもらえれば幸いです。

「せんぱい」の四文字で人を殴れるか

V.V.V 2019とは何ぞや?と思う方もいるかもしれませんので、先に簡単な説明を。週刊ビッグコミックスピリッツ主催のバーチャルアイドル発掘イベントです。一次審査はBOOTHの無料ボイスのDL数で各Vの方々が競っていました。本日、10月28日18時よりSHOWROOMにて二次審査が開始されます。

一次審査時のVの方のボイスの感想は #VVV_2019 というタグで見れますし、SHOWROOMの二次審査中さらに盛り上がること間違いなしなので是非追いかけてみてください。と説明は短めにして、私が一次審査時に推していた方はこちらの方です。

フルブラッドヴァンパイア、九条杏子様です。そして今は既に幻となった応援ボイスの第一声がこれです。

「せんぱーい、せんぱい?」

まずこの二人称で殴ってくるのめちゃくちゃずるいと思いませんか?(”覚悟”を決めてなかったので一度ここで止めました)さらに凄かったのは「せんぱい」というたった四文字の繰り返しだけで、距離感とシチュエーションが瞬時に想像できるほどに考えられた呼びかけ方だったこと!少し離れた場所から呼びかけて、こちらが反応しないようだと思うと尋ねるような声色になる、一瞬で彼女と二人の世界に引きずりこまれるこの怖さ!
正直な話、普段の配信中のお姿から彼女がボイスで攻めてくるならきつめの小悪魔系かな……とか、意地悪系なお姉さんかな……とか結構色々と予想はしていました。ある程度の心構えはしていたつもりだったんですが……この正統派あざとい後輩ボイスの系統で来るとかな~~んにも聞いてねえんだよな!?!?インフルエンザになりますが……?
こんなにガラっと雰囲気を変えた演技で殴れる方なのか!と震えました。少なくとも私はかなり強めの衝撃を脳に受けました。怖い。

「なんかいつもよりテンション低くないですか? もしかして落ち込んでます? なんかやらかしたんですか?」

こちらの様子を控えめに探りながら、からかいつつも気遣う台詞がまた堪らないんです。せんぱいの後に続く台詞として+100000点。溜息が漏れましたね。先輩でも失敗することがあるんだあ~~へえ……みたいな含みを感じ取れる。わかります?あとこういう女が慕う先輩は大体そこそこ出来るタイプなので、一瞬自分もカッコイイ先輩になれた気がしました(頭が大丈夫ではない)

「もう、しょうがないなあ……今日は一緒に飲みに行きましょ! 話聞いてあげますね。こーんなに可愛い後輩が飲みに誘ってるんですよ? 行くしかないですよね?」

続けざまにこの台詞です。自らの可愛さのスペックをわかっているところもしっかり押さえていて、とにかくシチュエーションとして内容も演技も完璧すぎました。この手の台詞を平然と言える人物がそこらの女より自分が可愛いことを自覚していない訳がないので……。話を聞いてあげるという譲歩+飲みに無理矢理でも引っ張っていく強引さ、特に彼女の性格が伝わってきてグッとくるポイントでした。

「なんだかんだつきあってくれる先輩好きですよ。いつも有難うございます」

こんなにあざとい後輩が自分のことを気にかけてくれて、かつ強制しながらも優しく飲みにまで誘ってくれて、最後は本心だとわかるような落ち着きはらった声で「いつも有難うございます」、気が狂わない訳がなくないですか!?!?
きちんと引き際を心得ている素晴らしい〆の台詞だと思います。強気なままで終わらず、ちゃんと常日頃先輩に感謝しているという本音を伝えている。人間関係で大事な部分がわかっている~~!!!と家でIKEAのサメをひたすらバシバシ叩いていました(?)
普段から凄く親密な、友人以上恋人未満みたいな空気すらあるのでは?と想像してしまいそうになる雰囲気、そこに至るまでの時間を一瞬で表現する魔法のボイスでした。全人類聞いて気が狂ってほしいんですけど、彼女の先輩は自分だけが良い……みたいな気持ちになりました(感情がめちゃくちゃです)

転んだ先の二段構えの世界観

彼女の応援ボイスが如何に練られたものか、何となくでもわかって頂けたかと思います。しかし、その怖さは「ボイス」だけには留まりませんでした。徹底的に自分の沼に引きずり込んでやろうというもう一つの手が用意されていたことに、私はボイスを聞いている最中は気づいていませんでした。容赦ない更なる追撃がこちらです。

「先輩!」そういつも僕のことをからかうように呼ぶ君。君に呼ばれるだけで、僕の心は浮き立ってしまうんだ。君にとっては僕なんてただの先輩でしかないんだろう。僕の気持ちが溢れて君に伝わってしまったら、もう君は僕の事を呼んではくれない。だから今は、この気持ちに蓋をする。もう少しだけ、君に呼ばれたいんだ。

物語重要視オタクだから視点違いで語られる話、あまりにも好きすぎて駄目なんですよね~~~!!!!!最後の文章で咽び泣いてしまった。無理無理無理~~!!!!語彙力皆無な当時のツイートがこちらです。

いや~大丈夫ではなかったです。これ、BOOTHのDLページの説明文に書かれていた文章(杏子様曰くポエム)なんですが、本当にボイスとセットで最大の効力を発揮する代物で、かつ両方摂取すると人によっては致死量超えて即死みたいな取り合わせなんですよね。もう本当に組み合わせ方が上手くて、あえて彼女ではなく先輩視点を入れる手腕、片方は声、片方はモノローグ、同じ視点・同じ媒体ではないからこそ想像がより掻き立てられるものになっています。
さらに物語の展開としてボイスは「相手は好意はあるがキャラ的にも恋愛までは読み取れない塩梅」、説明文は「こちらには恋心があるが相手にはないと思っている」設定なので恋愛としても友情としても終着点が見えず、とにかく妄想が膨らむ余地が沢山あるんですよね。物語重要視オタクの心理をわかりすぎている。

もう少しだけ、君に呼ばれたいんだ。

最低限の設定と、必要なところに必要なだけの余白を見事に用意し、彼女視点をボイスで出す意味がこの最後の一文に詰め込まれていてああ~~~~!!!!!って叫んだし暴れました。本当に素晴らしくてサメに当たり散らした。
君に呼ばれたいから、最初の「せんぱい」の四文字に戻る。永遠のループがここに完成しているんです。彼女の世界にいつのまにか閉じ込められている。世界観の構築の仕方が天才すぎて発狂するんだよな~~!?マジで最高級の恋愛未満物語を図らずもこんなところで浴びる羽目になるとは思わなくて打ち震えてしまった。
博打にも見える計算・策略にストーリーテラーとしての力を感じさせられましたし、大舞台でこれを出して話題を狙いにいく度胸も凄いと感心しっぱなしでした。これほどに魅力あるものを作れる人だからこそ2ndステージだけではなくずっとずっとその先へ行ってほしいし、私は彼女が目指すものを余すことなく見続けたいと思います。

終わりに

V.V.V 2019が始まる前にSHOWROOMで杏子様が参加されていたイベントがあるのですが、その配信で賞味期限切れ梅肉争奪戦レースをリスナーとやっていたんですよ(何言ってるんだこいつと思った方はとりあえずこちらを見てください。嘘は言ってません)。このレースが直前にあった上で一次審査のボイスを聞いたのであまりにも温度差が凄かったんです。
こんなボイスをちゃっかり用意している杏子様、怖すぎて大好きになった。二次審査でもきっと沢山殺してくれるはず(言い方)なので、追いかけるなら今です!!という想いを込めて清書しました。
個人的な話ですが、私はアイドルマスターSideMがモバゲーのゲームしかなかった頃からのMマスP(詳細は伏せますがそこそこガチ勢)です。なのでMマスPとしてもこの舞台に挑戦する彼女の背を押したく、最大限の応援としてこのnoteを捧げます。ただこのnoteで良いのかという想いは捨てきれない。もう書いてしまったので冷静になるのは止めました!
今回、彼女のギャップを最大限に体感できたのは普段の配信を知っているからこそという部分があるので、このnoteで興味を少しでも持って頂けたら是非杏子様の配信を見に行ってください!
目標のステージを目指して頑張る九条杏子様を宜しくお願い致します!!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?