見出し画像

昔はどんな子どもだったのか~書く習慣1ヶ月チャレンジ5日目~

「あまり手のかからない子どもだった」

 自分の子ども時代の話になったとき、母は時折そう口にしていた。
 世のお母さんたちが頭を悩ませているであろう夜泣きとはあまり縁がなかったそうだ。3、4歳頃のイヤイヤ期を除いて大人しい子どもだったという。同級生がやんちゃだったこともあり、周りから心配されたくらいだ。

「本当にこれでいいのだろうか」

 そう思ったのは、高校時代、将来の進路について明確なビジョンを持っているクラスメートの姿を目の当たりにしたからだ。幼少期の性格のまま成長した僕は、端から見ると、受け身の人間に映っていたかもしれない。コミュ障であまり積極性のない自分に劣等感を覚えたこともある。 
 大学でもやりたいことが見つからず、僕は社会人になっていた。受け身の態度は以前より改まったが、それはそうせざるを得ない状況だったからに過ぎない。努力の甲斐あって会社では相応の仕事を任されている。

「本当にこれでいいのだろうか」 

 この問いが今でも頭を過る。未だに答えを出せていない自分は果たして大人といえるのだろうか。
 自問自答しながら、今日も筆を執っている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?