ダイヤモンドの原石だと思ったら磨きすぎて刃物になった話

2023年2月3日0時43分

今日は、自分の中にある「無自覚な加害性」について書きたいと思います。

自分でいうのも何だけど、わたしは今まで「優しい」と言われることが多かったし、「優しい」人であることが生活するうえでとても大切なものだと思って生きてきた。親にもそう教わってきた。
人の悪口は言わない・誰かに不満があっても周りに言いふらして味方をつくるようなダサいことはしない・自分の中で消化する・いじめるよりいじられる方がマシ・ポイ捨てはしない・誰のかわからないビニール傘は使わない・・それが正しいことだと思って生きてきたし、いまもそうだし、これからもそうだと思う。

まわりがAといえばA、議論は結論を出すことよりも誰も嫌な気持ちにならないことの方が大切、そんな他人優先だったわたしが、この年になって無意識のうちに人を傷つけているなんて考えてもみなかった。

自分の中のダイヤモンドの原石(らしきもの)を大切に磨いて磨いて、そうしてあまりにも研ぎ澄まされすぎた自己意識が、刃物となって相手を傷つけている、そんな風に感じる。
自分の気づかないところで、静かに、確実に、誰かを傷つけている。
人を傷つけることで自分が傷つく、そんな言葉があるけど、本当にその通りだと。
自分を大事にできない人は人のことも大事にできないよと、よく聞く言葉だけど身に染みて感じる。よく気づいたな。先代にも私と同じようなタイプの人間がいたのか。こんなに情けないのは自分だけじゃないと思うと、心強い。

謙虚と傲慢を見誤らずに生きていきたい。

そういえば少し前に、「結婚式の加害性」ということばがTwitterで流行ってたね。
あほか。あの子の幸せとあなたの不幸せは別物でしょ。
あなたの痛みはあなただけのものって、どこかの歌手も言ってた気がする。
そんなあなたはきっとSNSが向いてないから、今すぐ辞めて本でも読むか、
あなただけのドロドロを抱えて、あたたかい布団で寝てください。
自分への戒めを込めて

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