【SD】ワンディー·ペラルタ獲得とリリーフデプスについて
こんにちは、テルチカです。まずFelixさん紹介のもと、フォローして下さったフォロワーの皆様ありがとうございます。
NYYからFAになったワンディー·ペラルタと4年$16.5Mで獲得しました。2025年~2027年はプレイヤーオプションがついており、ペラルタ側に有利な契約と言えると思います。
パフォーマンス
典型的なグラウンドボールピッチャーであり、打球管理には優れています。またゾーン外のボールを振らせたり、空振りを奪う能力にも長けています。2022年と比較すると、xBAやxERAなど質が大幅に悪化しており、何よりBB%が下位4%と中々な数字になっています。
ただ2020年~2021年辺りも見てみると、大体2023年と似たような形になっており、2022年が出来すぎていた可能性があります。この頃と比べて良くなっている事といえば、ファストボールのRun Valueが良化しており、簡単に言えば得点価値を減らすシンカーやフォーシームを投げていることになります。
良点
そのフォーシームとシンカーですが、ここ3年で球速も伸び、平均で95.8mphとなっています。これはリリーフ左腕において、リーグ全体のリリーフ左腕で12位と33歳でも十分な出力となっています。
また、2021年以降のペラルタにおいてGB/FBは2.08/HardHit%は31.8%となっており、これはその期間内に当てはまるリリーバー203人の中でどちらもTOP25に入っています。「噴石ブロックの上に駐車された車のようなもので、当てるのは簡単だが、運転するのは難しい」と表現されています。
悪点
2023年のBB%は13.2%となっており、キャリア平均と比べて3.1%上昇しています。この悪化を示すようにZone%も如実に低下しており、MLB平均が約43%だとしたら2023年は30%を切る数字をしており、ゾーン内にストライクを投げる必要があります。
球種について
チェンジアップとシンカーを中心に投球を組み立てています。左右別では
となっており、vs右にはチェンジアップが過半数を占めている状況です。vs左にはシンカーを多用し、追い込んでからはシンカーと変化球を上手く織り交ぜているスタイルになります。
その中でも特に武器になるのがチェンジアップでしょう。被打率は.185となっており、vs左だと.090と非常に抑えています。ペラルタのチェンジアップは、リリーバーの平均より3.3mphほど速く、落差は大きくないですが、シンカーと同じ横方向に16.7movementするボールで、リリーバーでは14位の高水準です。
Run Valuesにおいても+4と優秀な数字を残していますが、2021年+12/2022年+8と年々下降傾向にあり、クオリティーを過去2年レベルに戻すことが鍵かもしれません。スライダーに関しては、基本的に左右どちらもボールになるゾーンに投げ込まれてるため、Valueが低くなったと考えています。
現状はゾーン内に投げ込む確率が減り、球質も低下していますが、ここを改良することができればセットアッパーも務まるかもしれません。
(追加)コ·ウソク獲得
ワンディー·ペラルタの前にはKBOからポスティング移籍していたコ·ウソクと、2年$4.5Mと安価で契約しました。2025年以降から様々なオプションもついてきます。こちらもグラウンドボール投手であり、コントロールに難ありです。
成績を残すためにはスライダーの改良が必要だと感じました。握りを変えたりして変化量を大きくさせたりすれば、ミドルリリーバーになれるかもしれません。チームには特に右投手のスライダーや落ち球の修正に定評がある、ルーベン·ニエブラ投手コーチが在籍しているので期待したいところです。
25歳とまだ若く、この年齢付近にはケビン·コップスやステファン·コレク、シーン·レイノルズとリリーバーのプロスペクトが揃っており、自ずとその様な見方になっています。まずは試してみて、マイナー降格か拒否権があればウェイバーにかけられる可能性もあります。
リリーフデプスについて
アクティブロースターに入るリリーバーを8人とすると、過去成績や契約を鑑みて
辺りと予想します。
ローテ候補のジョニー·ブリトーやランディー·バスケスのどちらかもスイングマンとして入る可能性があります。てっきりFA補強を見るに、昨年怪我をしたアレク·ジェイコブは開幕から使えないものだと思っていたら使えそうですし、リリーフの数はだいぶ揃っているのが現状です。ただ、奪三振能力に長けているのがロベルト·スアレス(松井裕樹)しか居ないので、ここは先程も名前を挙げたシーン·レイノルズ辺りに期待しましょう。明日始まるSTに期待がかかります。
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