「推し」という神様達。
推し、という言葉を初めて知った時、私は雷に打たれた心地だった。それまで「自分の愛する者(次元は問わない)」を表す時は「俺の嫁」と呼称するのが当たり前という風潮があったが、私はそれがとても嫌だった。他人がそう呼んでいても何の抵抗もなかったし、それほど好きなんだなぁという微笑ましい気持ちが芽生えたりしたが、私如きが「嫁」などと軽々しく呼ぶことがとても嫌だった。あくまでも私が勝手に次元を超えて愛でているだけであって、あちらは私に娶られることなど望んでいる訳がない、という抵抗感。だ