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ゼロ・ウェイストのまち、上勝町 - Zero-Waste Town, Kamikatsu -

【YouTube Social Design online】
ゼロ・ウェイストのまち、上勝町 - Zero-Waste Town, Kamikatsu -

今回の講義動画のテーマは、四国の小さなまち徳島県 上勝(かみかつ)町です。上勝町は、過疎化の影響で人口は現在約1500人、高齢化率が56%(ほぼ町人の2人に1人が65歳以上!)という、日本の地方を象徴するようなまちです。

棚田

そんな上勝町は、日本料理の彩りとして紅葉や松葉などを生産販売する「葉っぱビジネス」で、高齢者の活躍の場と心身ともに健康な生活を創り出し、さらには町内全てのゴミを45分別してリサイクル率79%という驚きの数字を上げています。そして、その取り組みが全国・世界からの共感を集め、年間視察者4500人、研修者2000人が訪れるまちとなりました。

注目される上勝町の取り組みは、こちらの2つのメッセージに集約されています。今回の講義動画では、このメッセージにつながる上勝町の地域課題と取り組みを、詳しくお伝えします。

1.『人は誰でも主役になれる』
2.『美しい資源を次世代に』

環境

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高齢者の仕事、若者の生活、ゴミ出し、環境教育、地域の情報発信など、こんなこともデザインなの?と思われるほど、上勝町の取り組みにはあらゆる視点にデザインが存在しています。2003年から「ゼロ・ウェイスト」宣言を行ってゴミの資源化に努め、2006年は高齢者による葉っぱビジネスで2億6000万円を売り上げる程の成功を収めるなど、様々な取り組みをデザインし、地道に実行したからこそ、強い「上勝町ブランド」が確立されました。

資源化

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私の頭のなかでは最初、「葉っぱビジネス」と「ゴミ資源化」が「上勝町」で結びついていませんでした。しかし、バラバラだった点が結びついた瞬間、上勝町の真の強さを思い知りました。『人は誰でも主役になれる』『美しい資源を次世代に』。この2つのメッセージに基づく取り組みを同時に行う様子に、複雑な背景が絡み合う地域課題に対する上勝町のしなやかな姿勢と、たくましい意思を感じます。

上勝町の取り組みが、今このnoteを読んでいる地域やまちの課題に向き合う皆さんの、勇気やヒントになれば嬉しいです。

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次回予告|インクルーシブデザイン
講義動画公開日|2020年10月14日(水)
YouTubeチャンネル|Social Design online

【参照コーナー】
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