結局どのGBを使えばいいんですか問題

 お久しぶりです。
 日々チップチューンの新規参入者を獲得すべく色々やってるんですが中々
増えないですね、増えてくれ。

 先日チラッとGBのハード毎の違いの話になったのでここでなんとなく
まとめておきます。実機でやってみようかなみたいな人の参考になれば。
あくまでLSDj前提の話、僕の主観で話してるので参考程度にしてください。
ミクロは僕全く触ったことないので申し訳ないですが今回は触れません。
全然手に入らないし…


1、DMG

入手性:△
処理能力:△
拡張性:◎
 初代GB。見た目もゴツく無改造では一番低音が出ると思われます。
 ただ中古屋でも見かける事は稀になってきてます。秋葉原とかいけばすぐ見つかるけどやたら高いのであまりオススメはしません。ネットで中古探したほうが安いです。
 処理能力は他に比べて低いのであまり詰め過ぎた打ち込みをするとBPMに
モタつきが出てきます。その制約の中でどこまで打ち込めるかが腕の
見せ所ですが僕なんかは平気でカラーを2台とか使うのであまりその辺の
こだわりはないです、残念。
 本体が大きく中のスペースも多いので改造はしやすいです。バックライト改造なんかは(LGBを除けば)長くDMGだけのものだったりしたしDMG用の改造が今の所一番多いと思います。筐体にLED仕込んで光らせたりボタン光らせたりもしやすいので見た目でいえば一番ライブ向きじゃないでしょうか。
別の機会に書くかもですがCPU基板のリビジョンで音や性能がちょっと
変わったりします。とりあえず04以降あたり使っとけばいいと思います。
電池蓋外して上の穴から2桁の数字が見えます。

2、MGB

入手性:〇
処理能力:△
拡張性:△
 ポケット。DMGに比べるとまだ見つかる事が多く値段もそこそこ。
しかしDMGと処理能力はあまり変わらないしバッテリーの持ちが
よくなかったりして個人的には今ひとつな筐体。
前期後期でバッテリーランプの有無があるのでついてる方を選んだほうが
無難でしょうか。
 バックライトはDMGと共通のキットが使えます。しかし元々少ない
電力からバックライト分も使うので余計駆動時間が減るのがなんとも。
後電圧が不安定になりがちらしいです。これに関しては安定化用の
レギュレーターが最近海外のパーツ屋に出回ってますので使ってみるのも
ありかと思います。まぁ無くても特に問題はないです。
 ポケットもプロサウンド化でノイズは対策できますが筐体が狭いので
インターナル一択ですかね。

3、LGB

入手性:×
処理能力:△
拡張性:×
 ライト。もう全然見かけないですね、あっても高いです。ジャンクに
入ってたらまず買ったほうがいいのでは。個人的な好みなんですが
イエロースケルトンの筐体があるのはライトだけなのでそれは本当に
いいです。
 処理能力その他に関してはポケットとほぼ同じです。バックライト
標準搭載のポケットと考えていいと思います。ただこっちは単3電池なので
ポケットよりかはバッテリーの持ちはいいです。ライトはDMGのLEDキットと違いELバックライトを搭載しているのでライトを点けるとインバータ特有
のノイズがのります。
 数が出回ってない上に元々ライトがついてるからか改造の情報は見たこと
ないです。交換パーツも未だにスクリーンレンズしか流通してないし。
プロサウンドもない(出来なくはないけど見たことない)のでライブ向きでは
ないかもですね。使ってる人は普通にいますが。

4、CGB

入手性:〇
処理能力:〇
拡張性:△
 カラー。僕の体感ですが中古屋回ってる中で一番入手しやすいですね。
ライトまででは厳しいファイルも難なく動きます。最近はCGBメインで
やってる人も増えてきてる気がしてます。僕もCGBの2台使いでやってます。
 無改造の状態だとノイズが大きかったり低音が弱かったりで避けられがち
だった印象ですがプロサウンド改造でもノイズはかなりきれいになりますし
NoiseFiltering改造をすれば基板(CPUかな)の状態にもよりますが
ノイズはまず無くなります。低音に関してはBassboostという改造があるんですがこれを施す事で普通に戦えるレベルの音は出るようになります。
というかDMGより低音出るし僕は逆にプロジェクトのベースの音を
波形少し削ってる、それくらい低音出ます。

緑がDMG、青がBassboost&NoiseFilteringMOD済CGB(撮影:SDHizumi)

 筐体が狭いのでプロサウンドに関してはインターナル化を
おすすめしています。どうしてもジャックを横に増設しなきゃいけないので。RCAジャックとかは電池蓋の両サイドとかに付ければ入らないことはないですが相当邪魔なんでやめた方がいいと思います。
 長らくSPの液晶を使ったフロントライト化(見にくい)くらいしか
画面を明るくする選択肢がなかったんですが、ここ数年で
AGS101(北米版SP)の液晶を流用することによるバックライト化、さらに
乗せ換え用のバックライト液晶キットが出てきた事により各段に見やすく
なりました。
 後は画面がカラーなんでLSDjの見た目がいい感じになります。自分で好きな色合いを作ったりできるんで作ったり作らなかったりしよう。

 ただ問題としてCPU-03以前の基板は使ってはいけないという話が
あります。これはCPUの0、A、Bが多く使われており、特定の
コマンド(PとかV)を読ませるとノートが発音中の音が止まるバグを
持っている為です。カラーを使うときはCPU-04以降の基板を
選ぶようにしましょう。
(電池蓋を外すと左下の穴から2桁の数字が見えるので04以降を選ぶ)

5、AGB

入手性:〇
処理能力:◎
拡張性:〇

 アドバンス。比較的ジャンクに入ってることも多くそんなに高くもない
印象。でもあんまりアドバンスでLSDjやってる人見たことないですね。
多分操作性の問題によるのかな。START,SELECTが十字キー側に寄ってるので
画面の遷移等の操作がしにくいです。各ボタンをL,Rに配線繋ぎ直して
LSDj専用機にしてる人もいることはいますが素直にSPとか使ったほうが
よさそう。Nanoloopで使ってる人は結構います。
 処理能力に関してはアドバンス以降は性能がかなりよくなってるので
普通に使ってて困る事はないと思います。操作してないときはノイズが
出ますが再生中はそこまで気にならなくなります。まぁプロサウンドも
あるし。あとカラー以前に比べるとクリックノイズが減ってます。
激しくパン振りする人は選択肢としてアリかも。
 バックライト化に関してはCGB同様北米版AGS-101の液晶に
交換できます。プロサウンドも3.5㎜ジャックの増設、上部にRCA端子を
取り付けるくらいのスペースはあります。

5、AGS

入手性:〇
処理能力:◎
拡張性:×

 SP。初めからフロントライトが搭載されているので無改造の状態では一番
ライブ向きと言えばライブ向きかもしれないです。北米版SPだと初めから
バックライト液晶なのでとても見やすい。まぁこれもあとから交換する
改造が出来るので高い北米版探すより自分で換装した方が安いと思います。
あと充電池式なのも特徴ですかね。まぁSP以前も充電池化はできますが。
 処理能力もアドバンス同様いいんですが僕の持ってる機体、再生した時に
たまに特定のチャンネルしか再生されない不具合があると思うんですけど
どうなんでしょう。
 プロサウンドも出来るんですが筐体がとても狭いので改造が大変らしい
です。電源スイッチの横とかにジャックを持ってくるとか。
後ライブとか録音するにあたってイヤホンジャックのアダプターが
必要になります。プロサウンド改造をすれば必要ないかもですが。
純正品は見かけないし高いですが海外製のバルク品が安く出回ってるので
使うといいとおもいます。

カートリッジについて

 あと実機でやるにあたって当然カートリッジが必要になりますが
以前より出回りが少なくなってきています。
ただ最近になってinsideGadgetsが安価で安定したカートリッジ
販売しているのでおすすめしておきます。MBC5、ROM1MB、
SRAM128KB以上対応の物を買うようにしましょう。
 以前はGB USB SMARTCARTなんか主流でしたが安定しないし価格も
高騰してるのであれ買うくらいなら初めからこれと書き込み機
買っといた方がいいです、間違いなく。

 色々書いといてなんですが今から始めるって人は処理能力でいきなり躓く
ことはないと思うので自分の好きな機体を選んだ方が楽しいと思います。
僕もDMG長く使ってたけど結局好きでCGBに乗り換えたし(性能の問題も
もちろんありましたが)。

参考:https://aquellex.ws/goodies/tutorial/game-boy-comparison/

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