【LSDj】アルペジオいろいろ

久し振りにLSDj関連の質問を受けたので、アルペジオについて書きます。
高速アルペジオではなく、演奏法としてのアルペジオです。

以下にLSDjの.savを置いておくので参考にしてください。

※LSDj v7.7.4を使用していますが、打ち込み技術の話なので
他バージョン・他ソフトでも十分応用可能です。


1chのみ使える場合

LSDj1台でやる場合は1chしか空きがない事がほとんどだと思います。
なんとなくそれっぽく聞こえるように試行錯誤してみましょう。

1、普通に打ち込む

パターン通り打ち込みます。ギター等を想定したアルペジオなので
減衰音で打ち込むことにします。

2、遅れて少し小さい音を発音させる(人力ディレイ)

パターン通り打ち込んだ上で、8分音符分の空きがある所に少し原音より
小さい音を埋めました。

3、人力ディレイ2

今度は8分音符の間に1つ前の音を小さく発音させることでディレイっぽく
聞かせる方法です。8分音符や16分音符などが絶えずなり続けるような
アルペジオパターンで使うと広がりを付加できます。
さらにディレイ音だけをOコマンドで左右に振る事でさらに
広がりが出ます。前の音がディレイとして鳴る事によって、2項の例より
「音が鳴り続けている」感覚が強調されます。


2ch使える場合

アルペジオを強調したい時、また筆者の様にLSDj2台使い等で余裕が
ある場合には2ch使える場面が出てきます。有効活用しましょう。

1、交互に鳴らす

アルペジオパターンを分解してPU1とPU2で交互に発音させていきます。
これで人力ディレイを使わなくとも「前の音が途切れず鳴っている」状態を
作りだせるのでギターっぽさが急に増します。パターンの切れ目となる
部分で前の音が残っていると聞こえが悪いのでKコマンド等で音を切ったり
してうまく調整しましょう。

PU1:C--C--C---A--D-F#/--G#-D--E--B--B-
PU2:--G--E--D--C--C-/E--B--B---G#--D-G#

2、交互に鳴らす(応用)

同様に2ch使用して鳴らしていきますが、どちらのチャンネルでどの音を
発音させるかを考えて構成を組み直していきます。
ギターとかでも鳴らしっぱなしになる弦の音と、同じ弦で複数の音を鳴らす
関係上途中で切れる音があると思うんですけどそれを再現する感じです。
僕はギター弾けないのでよくわかりませんが。

アルペジオとしてベースとなる音(ここではC→D→E→E)を強調する為に
PU1で各パターン頭のCDEEを伸ばし、以降の構成音をPU2で鳴らします。
ベース音の方は長く残したいのでリリースを長めにした音を別途用意。
また1つのパターンが終わるころにはベース音も減衰して目立たなく
なるので、逆に最後の音だけはPU1で鳴らす事にします。
但し2、4パターン目は最後に16分音符が2つ入るので残響を残す意味で
PU1→PU2と発音させています。

PU1:C-----C-D-----C-/E-----B-E-----B-
PU2:--GC-E----AC-D-F#/--AB-D----G#B-D-G#

3、同パターンを用意し遅らせて鳴らす(疑似ディレイ)

疑似ディレイとか呼ばれる技法です。
片チャンネルで普通に演奏させ、もう片方で同じパターンを遅らせて小さく
演奏させるアレです。空間の広がりが出ます。
応用としてディレイ側のINSTRUMENTのFINE TUNEの値を上げる事で
デチューンを掛け、音にうねりを出したり、Dコマンドを使う事で
遅らせ加減を細かく調整したりできます。


以上6例紹介でした。
工夫次第で同じパターンの演奏でもかなり表情が変わってくると思います。
色々試してそれぞれの場合に合うものを見つけてください。

最近解説動画を全く作っていないので質問してもらえればとりあえず
こういう形でやっていければと思いますのでなんかあったら
聞いてください。



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