見出し画像

私だから見つけた可視化の意味。親子の愛をお守りに『スクスクリブル』はじめます。

はじめまして!

親子の愛をお守りに。ステッカーで残す新しい記録「スクスクリブル」です。子どもたちが描くイラストや文章をオリジナルステッカーで残し、日常の中で親と子がお互いの愛情を感じられるサービスを提供しています。

今回は、このサービスに込めた想いを、詳しくご紹介。

サービスを立ち上げたのは、松田まりんさん。まりんさんは、株式会社グラフィックレコーディングの代表取締役として、企業や行政の現場で、対話を可視化するグラフィックレコーダーとして働いています。

グラレコの第一人者として活躍する一方で、プライベートでは0歳の女の子を育てるお母さん。「スクスクリブル」は、対話の可視化によって生まれたコミュニケーションを見てきたまりんさんだから、生まれた親子向けサービスです。

グラフィックレコーディングで得た喜び

こんにちは!株式会社グラフィックレコーディング代表のまりんです。新卒から、対話を可視化するグラフィックレコーダーとして6年間お仕事をしてきました。

グラフィックレコーディングを実際にご覧になったことがある方はいらっしゃるでしょうか?大勢の方が参加するイベントやセミナーで、リアルタイムに絵と文字で対話を見える化したり、企業の会議などに参加して、参加者の理解や振り返りのお手伝いをしたり、さまざまです。

池上彰さん講演会でのグラレコ

実は、グラレコは絵と文字を描いたイラストをお渡しして終わりではありません。イベントや会議後に、グラレコを通して、コミュニケーションが生まれることもやりがいのひとつ。グラレコの内容を指差しながら、「ここ、こうだったよね」、「あそこもう少し深掘りしたいよね」など、新たなコミュニケーションが生まれる瞬間をみると喜びを感じることができます。

セミナー終了後の参加者との対話

グラレコを通して、対話の可視化が生むコミュニケーションを実感することができました。対話の可視化の価値を、元々やりたかった親子向けのサービスに生かしたいと考え、生まれたのが「スクスクリブル」というサービスです。

幼少期の経験と親と子の愛

親子向けのサービスをやりたかった理由は、私の子どものころの経験にあります。わたしは、沖縄で、三人姉弟の長女として生まれました。小学6年生のころに、両親が離婚。母は母なりに、たくさんの愛情を注いでくれましたが、心のどこかで、「手のかからない子でいよう」と思うようになりました。

地元沖縄の社会課題に対して、何かできないかずっとずっと考えてきました

私の生まれた沖縄は、離婚率は19年連続1位子どもの3人に1人は相対的貧困家庭と言われている地域です。学生時代の友人にも、片親の世帯は多く、思い出すのは、そういった家庭のこと。このサービスは、わたしの身近な人に幸せでいてほしいという想いから生まれました。

地元の友人との会話で印象深かったものがあります。夏休み終わりに親と一緒に取り組む宿題などが張り出されると、自分だけ親からのコメントが少なかったり、手の込んだものでなかったりということがあったという話です。大人になった現在では、親も一生懸命頑張ってくれていたんだと、納得することができます。しかし、当時は他と比べて自分が劣っているかもしれない、どうせ自分なんかと思ってしまうきっかけの一つだったように思います。

こういった口には出しにくい、すれ違いを無くすことはできないかと考えました。そして、対話の可視化にヒントを得て、親と子の愛情を形に残すことができるサービス「スクスクリブル」を考えました。子どもが描いてくれた絵と文字をステッカーとして残すサービス。子どもは、口にするのは恥ずかしい想いを、絵と文字にすることで伝えられる。作品を大切にする親から愛情を感じられる。親は子どもからの愛情を形に残すことができる。愛情を循環させていくことができるんです。

私自身、ワークショップ作りや、ファシリテーションをするなかで、書いて表現することのハードルの低さを実感しています。ワークショップなどで、うまく自分の意見が言えない人も、「付箋にまずは書いてみましょう」と言うと、みんな書きはじめるんです。書くという表現の選択肢が増えることで、普段自分の意見を口にするのが難しい子でも、自分の気持ちを表現することができます。

大人でも、相手に伝える気持ちを整理したいとき、メールやLINEに書き出してみる方は多いのではないでしょうか?大人も子どもも、大きすぎる感情ほど、口で伝えるのが難しいもの。だから、可視化して伝え、そこから生まれるコミュニケーションによって、親子の愛情がさらに深まることを願っています。

子どもの成長の足跡を残したい

私自身、昨年出産し、0歳の女の子のお母さんになりました。数ヶ月前の写真を見返しても、子どもの小ささに驚くばかり。子どもの成長って本当にあっという間です。だからこそ、残しておきたいと思っています。

成長した子どもと、1歳の時はこんな絵を描いてたんだよとか、こんな色を使ってたんだよとか、見返すことも一つの親子のコミュニケーションになります。絵と文字で子どもの成長の足跡を残す。見返すことで、その頃の子どもの成長も、もらったときの記憶も鮮明に思い出すことができます。

子どもって、自分のあげたものを親が使い続けてくれることが嬉しいんですよね。私も、小さい頃、お母さんに化粧道具をラインストーンで飾ったものをプレゼントしたことがあります。お母さんはとても喜んでくれて、それをずっと大切に使い続けてくれました。自分のプレゼントしたものを、親が大切に使ってくれていた経験は、大人になってからも、親からもらった愛情の一つとして、心に残っています。

親は、ふとしたときにステッカーが目に入ってきて、ホッとして、子どもからの愛情をお守りにすることができる。子どもは、自分の絵を喜んでいる親を見て嬉しいし、離れているときでも、そばにいる気持ちになれる。形にすることが難しい親子の愛情を可視化して、ステッカーとして残していきたいと思っています。

実際にプロトタイプ版のステッカーが出来上がって、お母さんのパソコンに貼ったときに、お子さんが見せてくれた表情です。照れくさいけど、嬉しくてニヤニヤしちゃう。こんな表情を見せてくれるお子さんにたくさん出会えたらうれしいと思っています。

お知らせ

まだまだ始まったばかりのプロジェクトですが、これからクラウドファンディングや親子の対話づくりのワークショップの開催を予定しています。ぜひ、アカウントをフォローして応援してもらえると嬉しいです!

(最新情報はわたしのTwitterアカウントにてお届けします💌)

📣6月1日21:30〜
ツイッタースペースにて #スクスクラジオ 初回配信「スクスクリブル立ち上げの想い」を語ります!

ライティング:りょこ(ツイッター

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?