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直木賞の楽しみ方?

やっぱりね、取ると思ってた黒牢城。

直木賞受賞!

自分が良いと思った作品が賞を取るのは、自分には関係ないけど嬉しかったりする。

あれですかね、推しがなんかの賞を受賞する時の喜びに似てるんですかね。

ま、そういう意味では、確かに2021年の私の推し小説だったので素直に喜びます。

米澤穂信先生、おめでとうございます。

もう人気も実力も確立されている方だから、今更の受賞でしょうが、やはり、直木賞って、特別な賞なんだろうなと思います。

いつぞや、芥川賞・直木賞を追っかけている番組を見たんですが、この2つの賞は、作家に与えられる勲章としての価値だけじゃないんですね。

出版社、書店、印刷会社…直木賞によって影響を受ける方々がいっぱいいらっしゃる。

候補作の印刷を手がけている会社の営業さんは、ハラハラしながら発表を待ち、そして、自社が手がけている作品が受賞すると大喜び。

増刷のための用紙を購入したり、人員を増やして待ってるんですからね。

一方、ハズレた会社の営業さんはしょぼん。

わぁ、私、自分が候補者だったら辛いなと思いました。(なるわけないだろというツッコミは置いといて)

かつて売れっ子作家さんで、賞を取るのが遅れた方が、「自分はもう賞がどうとかは良いけど、出版社が喜んでくれるから」とおっしゃっていたのが記憶に残っています。

そういうことなんですよね。ですので、きっと米澤穂信先生もお喜びでしょう。

そして、直木賞の楽しみ方もう一つは、選評を巡っての

大森望さんと豊崎由美さんによる

直木賞 選評・選考委員メッタ斬り!

これ、以前は活字だったんですけど、今はyoutubeで見ることができ、とても面白い。

選考委員の選評をメッタ斬りするわけで、委員もおちおちしてられませんわ。

ずっと以前の選評の中には、そりゃもう「え?何を言ってるんですか?」というようなものが確かにあり、それをズバズバ斬っていかれるのがホントに笑えました。

最近の選考委員の先生方はかなりまとも(ってのも失礼だけど)で、笑いの%が減少したのは残念かな。

でも、前回(165回)のメッタ斬り、面白かったですよ。

テスカポリトカを巡る評のあたりね。

今回はどんな評が飛び出すのかなあ。

「同志少女よ、敵を撃て」あたりに面白い選評が集まるのではないかと予想しています。

今から楽しみです。

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