在宅時間の増加で情報の受け取り方はどう変化するかーー「5年先の未来」を考える

放送の様子はこちら(下記サイトでは音声配信も行っています)。
「在宅時間の増加で情報の受け取り方はどう変化するか〜「5年先の未来」を考える」(Screenless Media Lab.ウィークリー・リポート)
2020.5/22 TBSラジオ『Session-22』OA

Screenless Media Lab.は、音声をコミュニケーションメディアとして捉え直すことを目的としています。今回は、5年先の未来の生活について考えます。

◾少し先の未来

オンラインでのコミュニケーションが主流になる昨今ですが、大きな決断を伴う場面などでは、やはり対面コミュニケーションが求められることもあります。一方、在宅ワークが増える中、これまで行われていた会議が本当に必要だったのか、といった見直しが生じたり、これまで必要だと思われていた集まりがオンラインでも可能であったことに気づくこともあります。

しかし、オンライン上では大量に情報を取得することで、さらなる疲弊を招いてしまうことが懸念されています。「Zoom疲れ」はその典型的な事例ですが、オンラインコミュニケーションの困難さを表しています。情報に接する時間が増える中、どのような情報を、どうやって受け取るべきかが問われます。

私たちのこれからの生活にとって、情報の受け取り方は大きな問題であり、上記の点を考慮すれば、情報量だけでなく、情報の「質」を高めるための方法論が求められると言えるでしょう。音声メディアはながら聴きが可能ですが、量だけでなく、質にもさらなる注意が必要とされます。

特に、これまで述べてきたように、音声メディアは視覚メディア以上に、人の感情を読み取ることが可能です。こうした点をうまく用いることで、より人々に理解を促す必要があるでしょう。

例えば、当ラボが監修しているラジオコンテンツ「AudioMovie®(オーディオムービー)」は、音声技術を効果的に利用することで、より没入度の高い音声コンテンツです。このように情報量だけでなく、情報の質への注目が、このコロナ禍を経て、今後はより重要になることが予想されます。

◾未来定番研究所開催のイベント

コロナの影響も長期化が予想される中、数年先の未来では、情報の質がより重要になることが考えられます。そこで今回、少し先の未来について研究「未来する定番研究所」が開催するイベントで、この点についてお話することになりました。

「未来定番研究所」は大丸松坂屋百貨店が2017年を設立したもので、「5年先の未来の定番となるモノやコトの研究」をミッションにしていて、

オウンドメディア「FUTURE IS NOW」(https://fin.miraiteiban.jp/)でクリエイターのインタビュー記事などを配信している他、定期的に「未来定番サロン」というトークイベントを開催しています。


この未来定番サロン、現在オンラインでの配信を始めているのですが、次回2020年5月26(火)は私たちScreenless Media Lab.が、「音声テックとわたしたちの未来」というテーマで登壇し、上述のAudioMovieの仕組みを解説したり、未来の音声技術についてお話します。

ラボの所長の堀内進之介とリサーチフェローの塚越健司が登壇するこのイベント。日時は5/26(火)午後9:00-10:00、参加費は無料です。なお、定員は100名となっているので、お申込みはぜひお早めに。詳細やお申し込み方法は以下のサイトから可能です。

先の見えにくい社会だからこそ、ずっと先でもない「少し先の未来」について考えることは、重要であるように思われます。当ラボも、音声がこの社会に貢献できる可能性について、より深く考えて行きたいと思っております。


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