Unicodeへの略式漢字提案と文字の区別

窓の杜の記事でUnicodeに略式漢字追加への提案を知りました。現在の扱いは不明ですが、フォントでも対応できそうな対象にUnicodeコードポイントを追加する意味、つまり略式漢字と元の漢字を区別する意味に疑問が湧きました。

記事によると『「慶応」は「广」+「K」、「广」+「O」』のように表せると便利だからとあります。これが実現するとコードポイント(文字のID)で「慶」と「广」+「K」が別になります。確かにスキャナ等の文字認識はしやすくなり、AI分析における情報量は増えます。

一方、日本語フォントは略式漢字対応の手間が増え、目の見えない方が使うリーダーでは「广」+「K」→「慶」読み替え対応が必要となります。また、登録される文字とされない文字は誰かが取捨選択します。

最終的にはこれ以外のメリット、デメリットも踏まえた総合判断になると思うのですが、Unicodeがどのような方針を取るのか、気になるところです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?