マンガ作者への感想が大衆にも開いた社会

かつてはマンガの感想は読者から出版社へ手紙で伝えられていたと思います。基本的には閉じたやりとりで、公開範囲もその出版物あるいは作者のマンガ程度で収まっていたと思います。

昨今はインターネットによる双方向のやりとりが当たり前になり、読者のコメントもECサイトや出版社のマンガアプリへ投稿されるものになりました。公開範囲はインターネットからマンガアプリの登録者まで広がりはありますが、手紙と比べればはるかに開いたやりとりです。また、手紙よりも手軽なので絶対数も増えました。

この開いた状態がWeb 2.0[1]のひとつなのかなと思います。ただ、コミュニケーションの形態こそマンガと文字で異なるものの、いきなり開いたコミュニケーションを与えられた私たちは感想表明がコミュニケーションであること、開いた場であることの意味を理解しきれていない気がします。

[1]日本国内ではメディアライブジャパン社が商標権を持つそうです。

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