【オーバートンの窓】(Overton window)

はじめに

Wikipedia英語版で【オーバートンの窓】(Overton window)という言葉を知ったので概要をメモします。なお、【 】で囲っている部分は正式な和訳を確認していません。

概要

【オーバートンの窓】(Overton window)はアメリカの州立シンクタンクMackinac Center for Public PolicyシニアバイスプレジデントであったJoseph P. Overtonによる公共政策変化のモデルです。核心は「政治家の支持できる政策理念は制限される。通常は正当な政治選択として社会に広く受け入れられる政策しか推進できない」で、この政治的に受け入れられる政策の範囲が【オーバートンの窓】です。

Mackinac Center for Public PolicyプレジデントのJoseph G. Lehmanの記事『An Introduction to the Overton Window of Political Possibility 』によると【オーバートンの窓】は公共政策を教育等の分野毎にless free~more freeの軸(政治による介入が強い~弱い)で並べたものから生まれたそうです。政治家は【オーバートンの窓】から政策をはみ出させることもできますが、それは実際には希であり、落選のリスクを負うことになるそうです。

感想

Joseph G. Lehmanの記事では【オーバートンの窓】がすべてを説明するわけではないと書かれています。それを踏まえても日本や各国の政治家の主張がどの分野でどの範囲に収まっているのか、収まっていない政治家はなぜなのかを考える道具として便利だと思いました。


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