認知の歪みのメモ

Burns (1980)の認知の歪みについての文献を見つけたので今後のためにメモします。

『Cognitive Distortions, Humor Styles, and Depression』(Katerina Rnic、David J. A. Dozois、Rod A. Martin;Europes Journal of Psychology)

  • 認知の歪みはBeck、Rush、Shawが1979年に記載して、Burnsが1980年に拡張・同定した。

  • Burns (1980)の認知の歪みは次の10項目。「/」以降は単語通りの和訳です。

    • mindreading/読心術

    • catastrophizing/破局化

    • all-or-nothing-thinking/全か無かの思考

    • emotional reasoning/感情的理由付け

    • labeling/レッテル付け

    • mental filtering/心理的フィルタリング

    • overgeneralization/過度の一般化

    • personalization/個人化

    • minimizing or disqualifying the positive/肯定的思考の最小化または剥奪

mindreading、catastrophizingは聞き慣れませんが、それぞれ他人の心理への悲観的な思い込み、ある出来事への悲観的な解釈です。minimizing or disqualifying the positiveはネガティブ思考(悲観的思考)と書いた方が分かりやすいかもしれません。

なお、関連した概念には認知バイアスがあります。こちらは錯思コレクション100(Collection of 100 Cognitive Biases)が詳しいと思います。

自分の認知傾向が認知の歪みに当てはまっても、それを否定するのではなくて理解・利用すれば良いのではないかと思います。

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