部活コーチの体罰で学校ウェブサイトを閲覧停止して守れる生徒の人権とは

2022/5/6追記 監督が部員に実名・顔出しでの謝罪動画を指示し、学校側は生徒の自主的な謝罪と説明していたそうです。

秀岳館高校のサッカー部コーチによる生徒虐待事件に関連して、高校の公式ページとサッカー部のウェブサイトが自主的な閲覧停止になったそうです。

「秀岳館の公式サイト、学校指示で閲覧停止「かなりの誹謗中傷が来ており、生徒の人権を守るため」」(日刊スポーツ、Yahoo!ニュース、2022/4/28 13:03配信)

学校関係者の言葉として「(引用者追記:閲覧停止は)学校指示で行った。学校には、かなりの誹謗(ひぼう)中傷が来ており、生徒の人権を守るために停止した」と書かれています。つまり、ウェブサイトに誹謗中傷が来ると生徒の人権が侵害されるそうです。どうやって?

ウェブ検索で調べると人権は主に憲法と人権三法で定義されるようです。憲法は「第三章 国民の権利及び義務」で基本的人権を定め、人権三法は障害者・ヘイトスペーチ・部落差別について定めるそうです。閲覧停止と関わるのはおそらく憲法の基本的人権です。

誹謗中傷の詳細は想像するしかありませんが、部活コーチの体罰で生徒へ誹謗中傷が向かうとは考えにくいです。誹謗中傷の対象は部活コーチ、教員、学校と考えられます。これらが誹謗中傷されて生徒の人権は侵害されるのでしょうか。

部活コーチへの誹謗中傷で部活動ができない。教員や学校への誹謗中傷で良質な教育が提供できない。それらを切り抜けば確かに問題ですが、逃げられない部活での体罰より人権に影響するのでしょうか。

何だか、人権という曖昧な言葉の監督と学校の用と生徒を人質にする姿勢は変わっていないのではと勘ぐってしまいます。

関連リンク

2022/5/6追記

監督の生徒への実名・顔出し謝罪動画指示と学校側の対応を報じた記事。

「生徒に実名・顔出しでの“謝罪動画”を監督が指示…「リスク考えてなかった」保護者説明会で土下座も 音声を入手」(FNNプライムオンライン、Yahoo!ニュース、5/6(金) 15:21配)


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