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溶鉄のマルフーシャ と 救国のスネジンカ 感想

溶鉄のマルフーシャの続編が救国のスネジンカである。二作通してプレイしたので通しで感想を書く。

ある意味当然であるが、救国のスネジンカの方が続編ということもあり若干UIなどが良くなっている点があるがどちらをプレイしても不満を感じることはない。ゲームとしては、敵軍が防衛対象を破壊しようとしてくるのでそれを迎撃するというものである。迎撃が終わると、給料が振り込まれる→カード選択画面に移り、所持金を使ってカードを購入強化→次のステージという流れを繰り返す。いい意味で単純でありテンポが良い。これぞまさにゲームだと思う。
防衛対象と書いたが、防衛ラインと言った方が適切であり、敵に攻めよられると大群ということもあり一気に耐久力がなくなる。なので、日々のお金のやりくりが大事である。で、そのお金だが、序盤はそれなりにくれるものの5ステージあたりから、税金だとか控除とかどんどん増えていき、実際の可処分所得は雀の涙になる。特に、救国のスネジンカではことあるごとに「これは増税ではありません」と書いてあり、今日の総理大臣を風刺しているのは間違いないだろう笑。

溶鉄のマルフーシャは、徴兵される話で全体的に暗い感じである。BGMも淡々としており、主人公自身の感情が乗り移ったが如く、迫りくる敵をただ倒す印象が個人的に強かった。ざっくりとしたネタバレだが、最後は良い終わり方をしないためなおさらである。そして、続編の救国のスネジンカは、対照的に明るい雰囲気である。理由はどうあれ、こちらは自ら進んで戦争に身を投じて希望を見出そうとする話である。サウンドトラックも販売していることからBGMに力を入れているのは明らかであり、ゲームの状況に合わせて変わっていく。契約社員として着任→前線へ移動→前線で奮闘→真相という流れで変化していく。テンポよく進むゲーム性と相まって爽快感が向上している。こちらもネタバレだが、トゥルーと呼ばれるルートがあり、最終局面でもしかしたら主人公の望みが叶うかもしれないという期待感を表している音楽で切ない。

その結果は…なんか条件にリトライ三回までと書いてあったルートがあるのでそこに行けばもしかしたらと思わせて多分悲壮な結果な気はする笑。でも、二作ともそういう期待感を持たせるような作りになっており上手いなと思う。二作して共通しているのはキャラクターの個性が強く生活面(というか戦闘の間の休息)も描かれるので愛着が湧くこと必至である。だからこそ、彼女たちが幸せになる結末があるはずだと思い込んでしまうものである。果たして、その結末はあるのだろうか?僕は全部のエンディングを見ていないので分からない。正直言うと、溶鉄のマルフーシャは僕の見ている配信者が初日にやっていたので実は知っている。その配信者をして、その幸せな結末はあるだろうと信じて六時間ぶっ通しで配信をしていた笑。これが人の性というものである。救国のスネジンカは、自分で見たいのでその人含め見ている配信者がプレイしていたが一切見ていない。時間が取れ次第、全ルート制覇してみたいと思う。チャレンジモードなるものもあるのでそれもやりたい気にさせられる。昨今のゲームは少なからず作業的だったりしてやらされている感があるが、このゲームはザ・ゲームという感じで余計なものがないので苦痛な部分がない。

良いゲームだった。前に、いわゆる大作ゲームは実際はつまらなくて期待しないがゆえに買わない、価値がない、買ったとしてもセール以外で買わないと書いた。今の時期で言えば、聖剣伝説が該当するが、全然買いたいと思わない。それに対し、今回のインディーゲームは千円以下という安価だけれど(サウンドトラックとアートブック買ったので超えているが)、満足度は高いという結果だった。ゲームの面白さというのは、すごく表面的な部分にあるものだと思う。余談だが、テイルズオブアライズが1,100円だったので買っておいた。いつかやろうと思う。大作ゲームだが、多分想像以上に面白くないと思う。確か当時8,000円くらいであったはずである。絶対その価値はない。

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