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ドドンとドイツ!!5に初参加

渋谷で開催されたドドンとドイツ !!5に行ってきたので、忘れないうちにイベントの内容をメモしてみます。以前にnobyさんの「中二病で学ぶドイツ語」セミナーには参加したことがありますが、「ドドンとドイツ」は初めて。毎回ぼんやりしているうちにチケットが売り切れてしまうので、今回は日独協会でドイツ語を学んでいる友達に予約をしてもらいました。

出演者は、今はミュンヘンにお住まい(家賃XX万円!)のnobyさんこと伸井太一さん、スペシャルゲストに「ダーリンは外国人」でお馴染みの小栗佐多里さん、そしていつも素敵なマライ・メントラインさんと神島大輔さんご夫妻です。写真もどんどん撮ってよいとのことなので、内容についてもやや詳細に書いてみます。

トークイベントはそれぞれ、伸井さんの「ヤバいエルン? Ja! Bayern!」、小栗さん「ベルリンに住んでみた!」、マライさん&神島さん「ドイツ・超怖イイ?話」の3部構成。

伸井さんといえば「第二帝国」などの著書から、プロイセンのネタは世界一ィィィ!なのかと思っていたら、今回はまさかのバイエルン寝返りを図り、すっかりバイエルンを語る人になっていたので軽くブーイングしました。(ウソ)

しかもこんなプロイセンをdisる言葉までご紹介を受けまして。バイエルンの魔力、コワイ……。

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伸井さんは大学の研究でミュンヘンに移られ、その独特のバイエルン文化にどっぷりとはまっているところだそうです。

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修道僧ちゃんについて熱く語る伸井さん。確かにドイツには珍しくとてもかわいいキャラクターです。帰ってきて調べてみたらミュンヘン交通局のマスコットなんですね。かわいい。(しかしバイエルンの魅力には屈しないぞ!)

伸井さんのバイエルンに関する盛沢山のエピソードのうちから、個人的に興味を惹かれたのはテレビ番組の話。バイエルン近郊のローゼンハイムという町警察を舞台にした「Die Rosenheim Cops」は、ドイツの第二テレビ局であるZDFで放送され、すでに16年間も続いているそうです。伸井さんによると、これまでに放送された回数は430回以上。人口63,000人の小さな町で少なくとも430人が殺され、その犯人も430人はいるということは、総人口のうち合わせて1.4%の人が犯罪にかかわっているという、「誰にも頼まれていない分析」が……。

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さらにドイツビール好きとしては気になるバイエルン地方のビールの話もありました。伸井さんが紹介してくれたのは、飲むとエロ化!する効果のあるビール。

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なぜエロ化できるのかは、その製造過程に秘密があり(おっと、これ以上は言えない)、気になる方はYouTubeサイトをチェック。やっぱりドイツ人(バイエルン人?)頭おかしいでしょ……。

これ以外にもたくさんのネタがありました。伸井さんにはまだ膨大なネタのストックがあり、日々ミュンヘンで仕入れ続けているようなので、これは次回以降のドドンとドイツにもやはり行かなくてはなりません!

第2部の小栗さんはベルリンの街の魅力について語ってくれました。たくさんのベルリンのカフェや建物の写真から始まり、センスのよいベルリンを楽しんでいたら、やはりドイツ。どんどんおかしな方角へ導かれます。キッチュなショーウインドウの飾り、窓枠にあるおかしなキャラクターと、怒涛の笑いの渦に巻き込まれました。小栗さんのクールな口調との写真のミスマッチが最高でした。インスタグラムでもベルリンの写真を公開しているそうなので、さっそくフォロー。下記の写真はイベントでも紹介されていた(美しい方の)ベルリンの写真の一つです。

第3部はマライさんによる「ドイツ・超怖イイ?話」です。え、ドイツにはホラーという概念がない!?

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では、例えばスティーヴン・キングの本は書店でどこに分類されるのかというと、

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ドイツの小説の分類はきわめて単純明快で、下記のフローでカテゴリー分けがなされます。どん!

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その後、マライさんによる3つの怪談話がありました。個人的にホラーが超苦手なので行く前からかなりビビっていたのですが、ドイツの怪談はこんな私でも全く怖くありませんでした。黒い薔薇の話と親指に傷のある男の話はこの先もずっと覚えていることでしょう(コメディとして)。

ドイツ思考はなぜ心霊を拒絶するかの考察はとてもドイツらしいと思いました。まず、自分の言葉で説明可能なものしか信じないというところで大きくうなずきます。ドイツでは論理を戦わせることが多々ありますが、自分の論理で相手を説得するとき、そこに心霊という非論理的な現象を持ち出すと分が悪いというのは、個人的にひどく納得しました。あと恐怖を語るのに心霊を使う必要がないからというのも。一番怖いのは人間なのですね……。

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3時間のイベントは最初から最後まで笑いの連続でした。面白いな、ドイツ。次回が今からもう楽しみになってきました。


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