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市場を埋め尽くす映像美のもってまわった 「童貞映画」

古い世代で、しかも映像でアニメというものは殆ど見たことがなく(映画で漫画など見てはいけない厳格な時代と家庭だったので)書物の漫画で萩尾望都、山岸凉子、大和和紀を読んでいました。だから現代人からすると何を言ってるかすらわからないかもしれません。しかし実際のところ感性は若いので、令和の世で圧倒的人気の 細田守監督とか新海誠監督のアニメ映画はものによっては実写映画とほぼ変わらないかそれ以上の出来だと思い #竜とそばかすの姫  はまぁ良い映画だったから、今後も見て行こうと思った。しかし、過去について言うと、手塚治虫、宮崎駿の示す価値観は同一だった。流石におじいちゃんだが、今流行りの監督達よりは自分と同じ価値観だった。だから作品に流れる思想や魂は共有できた。しかし、やはり自分よりずっと下の世代は違っていて、まず絵が実写みたいに細か過ぎて疲れる、又倫理観や男女観や愛そのものも違和感がある。平たく言うと、自分的には「童貞映画」と位置づけた #君の名は 。も登場人物の思いや行動が、あまりにも共感出来なかった。彼らは考え過ぎで、勇気がなさ過ぎて、その上歪んだ学校生活や家庭環境のせいか自己肯定感が低く、頭だけがぐるぐる回っては無力で次に進めない閉塞感の中にいる。愛も「恋未満」みたいなものばかり。古い世代は、もっとストレートで愛に飢えていて貪欲だったし、寿命も短く、人に恋をする期間など15歳から22歳位の間で、その後は社会に出たり結婚し子育て等が押し寄せてくるから自然と大人にならされた。今は下手したら恋をするにも、30年くらいのスパンで一度すればいいくらいの位置にある(それも友情みたいな薄い恋)…又は一生しない人まで居るんじゃないかという程の猶予がありそうだ。結婚や子孫を残すことも強要されない分、いつまでも大人にならなくて良い。童貞処女のままで40歳、みたいな人も多そうだ…そんな事してるうちに性欲は蓄積され底に溜まり別物に変化し、異性を見る目も一生行くことのない外国の景色みたいになっていくことだろう。また、その上、同じそういう生き物が大量に居て、その種族の中で共鳴しあい、市場の大半が童貞で埋め尽くされた結果、この様な変な映画が流行るんだろうな。他に実写映画で同じタイプの映画監督に石川慶がいる(その話はまたこの次)。毒舌になってしまいました。現代人の閉塞感は時代を冷静に見れば良く理解出来る。しかし愛や恋に関しては、人生一度切りだし、どこかで突破しないとすぐに終わってしまう。一度くらいは健全な恋をしてほしいな、という心の叫びでした。

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