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お灸で一句

お灸の効果がすごいと小耳に挟み、ちょっと試してみようと思いたった。
金曜日の夜から土曜日の朝にかけて偏頭痛が起きるのが常で、週末は薬漬け生活。

偏頭痛のツボがあると言うので、薬局で某有名お手軽お灸を購入した。
一箱に80個入り1000円程度のレギュラータイプを選び、約2週間続けている。何十年も付き合ってきた偏頭痛は、2週間程度のお灸では太刀打ちできないらしく、今週も頭痛薬を飲んでしまったが、今後の効果に期待しているところ。

どのくらいの熱さなのか、恐る恐る火をつけてツボに置く。
結構熱い。
2週間経つがまだ慣れない。
やってみて初めて知ったのは、百草の匂いが苦手だということ。

百草の煙が家中に広がり閉口したので、次からは窓を開けて台所の換気扇の下で行うことにした。窓を開けていないと辛いので、雨の日はお休み。
匂い対策は換気するしかないらしい。
火を使わないタイプは熱さがそれほど出ないらしく、せっかちな私としては単純なやり方で2〜3分で終わる普通のお灸が良い。

台所の換気扇の下でお灸を据える姿はマヌケだけど、今現在これしか方法がない。

偏頭痛のツボは頭ではなく足の甲にあり、頭が北海道だとするとツボは沖縄だから、ツボは不思議なものだなと思う。


松尾芭蕉の奥の細道にも、お灸を据える句が出てくる。
出発の時、足のためにお灸をするのが一般的だったのだろう。
「三里に灸すゆるより 松島の月まづ心にかかりて」

旅人のお灸は風情があって良いものだ。

さて、私のお灸で一句
「三里に灸すゆるとき 換気扇の音うるさすぎて」




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