情報ちゃんと扱えてる??〜情報の取り扱い虎の巻〜
システム部の五十嵐です。
楽しく気軽なブログを書きたいと思います。
そういえばこの間、Twitterでこんなツイートが回ってきました。
『当時ソニーでは、「面白いことは上司に黙ってやれ」という不文律をトップの方々がおっしゃっていた。製品開発の初期段階で多くの人で議論しても、いい物は生まれないと言うことをみなさんわかっていたからだ。』
ー春日知昭(面白いことは上司に黙ってやれ〜日本初の新ビジネスを生み出すには〜 光文社新書)
◾️どう思いましたか?
先ほどのツイートを見てどう思いましたか?スクロールする前に5秒以内に考えてください。
◾️まず考えること
なるほど、と思ったり自分はどうかな、とか考えていませんか?
まず情報を得たら考えるべきは、
この情報は真実なのかガセネタなのかです。
特にSNSを含めたネットには真偽が定かでない情報が溢れています。
しかし、人間には都合がいいものを正しい情報としてとらえてしまう習性があります。
今回のように、大企業ソニーの権威制となんだかクールでスタイリッシュなことを言っている内容の情報を目にすると、それが正しい情報かどうかなど考える間もなく、その情報に対して「納得」や「肯定」の姿勢をとってしまうことが多いです。
この原因は自ら一次情報の調査や分析を行っていないところにあります。そのため二次以下の情報に頼るしかなく、それらの情報にありがちな「偏ったサンプリングを元にした統計の操作」や「サンプルの妥当性が不確かな精度の低さ」などに気づくことができず、結果として誤った情報をベースに不適切な業務を行ってしまう可能性があります。
◾️正しい情報の取り扱い方
まずは二次以下の情報に対して常に懐疑的な目を向け、利用には慎重になりましょう。
次に一次情報を収集・調査・分析する訓練を行い、自ら正しい情報を生成できるようになりましょう。
また情報は「0か100かの真偽」ではなく「一部嘘が混じっている」「少しだけ真実が織り交ぜられている」ものも当然多いです。
固定観念を持たず柔軟に扱いましょう。
ちなみに最初のツイートは本当にそんな書籍や人物が存在するか確認できてないので、確認できるまではシュレンディンガーの猫的な感じで3次情報にあたります。
書籍を購入して確認したところ、書籍自体に同内容の記述は存在しました。
しかし組織内にそういう不文律があることを著者の春日さん自体がソニー勤務時に体得したというところまでしかわからず、本当にその発言が具体的な誰かによって行われ、その発言を本人が公認しているわけではない以上、「真実である」とは判断できませんでした。
ともあれ内容も面白くて880円なので結構おすすめです。
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◾️こちらはどう思いますか?
分散投資は無知を保護する手段だ。
投資を理解している人にとって、
分散投資は理にかなっていない。
ウォーレン・バフェット
さあこれをみてどう思いますか????
これは真実と確認が取れている2次情報です。
◾️真実の罠
実はバフェットはこの発言と併せて
「ただし投資に多くの時間を注ぐことのできない一般投資家ならば、
個別株よりもS&P500株価指数(≒この指数に連動するインデックスファンド)へ投資した方が賢明だ」とも話しています。
にも関わらず一部の投資系インフルエンサーなどは前述部分だけを持ち出して、「投資の何たるかをマスターできる極秘HowTo」のような情報商材・会員制サロンへの誘導を行っています。
正しい情報の一部が切り取られてポジショントークに利用されることは多々あるので、真贋だけではなく前後の文脈や背景に注意を払うことが大切です。
以上が情報の扱い方と正しい情報の取り扱い方についての考え方です。
皆さんも情報を適切に判断し、
正しい情報を得るための努力をしていきましょう。
プロフィール
名前:五十嵐 秀之
入社:2021年9月
所属部署:システム開発本部
担当業務:システム開発
特技:耳コピ
趣味:飲み歩き
一言:最近頑張ってジム通いしてます