見出し画像

Panorama Family FRESH _ STUDIO75 覚書


最初にゴメス君と会ったのはいつ頃だったんだろう?

この事については、一年前のTOMMY HONDAとの対談でも語っています。すっかり初対面の様子を忘れている。

画像1



おそらく『Design』のリリース前後だと思う。ゴメス君の「俺も”Design”に入れてくださいっ」という発言のインパクトはやはり、大きい。

ということは2009年頃か。

画像3



「DESIGN」とは、2009年に「Small Cir­cle of Friend­s SUTDIO75の東里起ワタシと「韻シストBASIバシくんとのユニット"De­sign"のことです。

どこに、どんな風に、どんなところが、ゴメスくんは入りたいと思ったのか?音、ここにおいているので聴いてみてください。そしておしえて。

スクリーンショット 2020-03-25 18.35.55


それからは、オルガン界隈で顔を合わせたり、何度かパノラマファミリーのライヴを見に行ったり、逆にゴメス君がSCOFのライヴに来ていたり、と、付かず離れずで10年くらい経っている。その間、ゴメス君は写真家としてもキャリアを積み、個展してZine作って、web上で対談『2SEE MORE』企画したり、子育てに奔走したり、などなど持ち前のバイタリティーでもって、いろんなことをしている印象だ。

そう、子供をおんぶして、カメラを首から下げ、スケートボードで街を滑っていく。そんなゴメス君を空想している。

・・・・・・。



2019年。ゴメスくんの別名義:Tommy Hondaの2ndアルバムがリリースされる。



ゴメスくんが結成して、そののちソロプロジェクトになった”Panorama Family”。そのゴメスくんのオルターエゴが”Tommy Honda”。というわけで、今3つ名前が存在していることになる。本名は知らない。

画像4


サツキさんは「パノラマくん」と、よぶ。夕刊の4コマ漫画の主人公みたいで、これが一番ステキな気がする。




2020年。
アルバムに先駆け、8年ぶりの新曲『FRESH』がリリースされた。
8年は長いような気もするが、前述のゴメスくんの動きを考えたら当然かなとも思う。

そしてこのビートはワタシ・(ゴメス君の表記は Azuma Riki )アズマリキが作っている。このビートのやりとりをしたのも随分前だ。

それではビート製作時のprotoolsのソングデータ、と、当時のゴメスくんとのDMのやり取りを元に振り返ってみましょう。

----------*--------


2014年の年末
基本となるビートはこの時期に作っている。その頃はFXpantionのGeistというソフトでビートの打ち込みと、サンプルのチョップ、フリップを行ったのち、protoolsにエクスポートして仮ミックスをして、いっちょあがり。ビートストックのフォルダーに放り込んどく。

2015年1月23日。
ゴメスくんからメッセージが届く。

「アズマさんっ、次のアルバムは他人のビートと、自分のビート、半々ぐらいで作りたいんです。」
「うんうん。」
「それでアズマさんに1曲作ってもらえないでしょうか?」
「うんうん。ヴォーカルレックやミックスやマスタリングはどうするの?」
「それはいらないです。ビートだけお願いします。」
「うんうんうんうん。じゃあ何個か送ってみるね。・・・あ、一度会って話た方が早いかなぁ。」


2015年2月5日。
雪が降るなか渋谷警察署の向かえ、山下書店(現在閉店)の地下の喫茶店『ミヤマ』にて。

「寒いですね。」
「寒い。」
「あ、これがGeistですか。」
「そうGeist。こうやってステップでポチポチと打ち込んでいって・・」
「なんだか、かったるい感じですね。」
「いやリアルタイムでもできるよ…。…む〜ん…まぁ、かったるいかな…。」

みたいな話をした記憶がある。
その時に出たキーワードとして「ソウルフル」「明快」「ピアノ(?!)」みたいなものがあった。
あとは「BPM」の感じ。

会話中、ゴメスくんが言っていたことで印象に残っているのは、SCOF/STUDIO75のビートのイメージは「ソウルフル」だ、と。
へーほー。

わかった。じゃあ考えてみていくつか送るね〜。またね。と、その日は別れた。

それからスタジオに戻り、上記のキーワードから鑑みて、ビートストックのフォルダーを漁り12個選んだ。そしてそれぞれに何か足りないものを感じたらポストプロダクションを施す。


2015年2月25日。
その12個のビートからゴメスくんはこの『FRESH』のビートを選んだ。

ビート制作時のprotoolsのソングデータを開いてみる。

基本はドラム、パーカッション類とメインのサンプル。

そこに
ベースはRoland SH101。
ポリ2音で平行移動するフレーズはRoland αJuno。(これにはBoss SP303のVinylComのコンプが強く掛かっていた。フラッター効果も少々。)
アルペジオはMoog Little Phatty。
ヴァース2に出てくるリードシンセはRoland SH101。

思ったよりシンプルな音構成だ、

Sequickさんのトークボックスが全体を包みこめば、聞き応えはシンセパラダイス。


おそらく2015年のうちにこの『FRESH』は完成していたのだろう。
それから4~5年温めつづけた事になる。

その間ライヴでもこの曲を演っていたようで、他の場所で他の人から
「あのゴメスくんの新曲良いですねっ。」て言われても
「あ!え?それ僕が作ったビートかなぁ?」
「いやゴメスくんが言ってましたよ。アズマさんのビートだって。」
「んあ、じゃあ、そうだね…。」

そのくらいちょっと忘れていました。


そして

2019年夏。
ゴメスくんから
「トラックのパラデータください。」
「うん…えーっと…ビートの仮タイトルなんだっけ?」
「”096.0 XXX”ですよ。」
「ありがと…。」

この時、実はビクビクしていた。
もしかしたら、なにかの間違いで、ハードディスクのバックアップのミスかなんかで、データが無くなっていたらどうしよう…。だって4年前だよ。だいたいどんなビートだったかさえ忘れているし。
焦って古いハードディスクを漁った。

ありましたよ。

よかった。

パラデータを送ったら、あとはツッチーさんのミックスダウン&マスタリング。

ビーチに寝転んで、ピナコラーダ飲みながら、余裕で完成を待っておけばオッケー。


2020年3月18日。
Panorama Family『FRESH』リリース。



5年前にやりとりしたビートが今、新曲としてリリースされている。
タイムリープした感覚もあってそれが新鮮で…

そう、フレッシュ!!


では、また次回の制作noteで。

Small Circle of Friends
Studio75
アズマリキ




この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
note.user.nickname || note.user.urlname

いつも、サポート支援して下さりありがとうございます。Small CIrcle of Friendsは2021年現在、12枚目のアルバムを製作中です。サポートしていただいた全てを今、制作費用として日々活用しています。これからもどうぞ支援よろしくお願いいたします。サツキとアズマ

スモサでナイス!
4
音楽と服を作っています。https://linktr.ee/scof75

こちらでもピックアップされています

studio75 プロデュース ワーク
studio75 プロデュース ワーク
  • 6本

Small Circle of Friendsの「studio75」。スタジオワークの制作やプロデュース作品を解説して行きます。私たちの音を司る根幹です。

コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。