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髪の手触り=髪の状態 という考えは間違い

今まで当たり前のようにサロントリートメントをして自宅ではオススメされたホームケアを使い髪を大切にしてきた皆さん。

「髪を傷めないようにトリートメントでコーティングしておきますね」

「ツルツルで手触りがいいでしょ?、ツヤも綺麗に出ていますね!」

なんて言われて、髪のダメージが治ったような気がして自宅へ帰っていませんでしたか?

でも髪のダメージってそんな簡単に治るのでしょうか?

ツルツルになった!ツヤツヤになった!=髪が良くなった!

この方程式は、残念ながら正しいとは言えません。

髪の手触りが良くなったのはトリートメントによるコーティングのおかげです。

しかし、人工的な皮膜が髪に与える効果はどんなものなのでしょうか?

ではトリートメントをすると間違いなく、もれなく付いてくるコーティングですが、どのような効果があるのでしょうか。

メリットデメリットをご説明していきます。


トリートメントコーティングのメリット

コーティングをすることによって得られる効果はたくさんあります。
大きくわけるよ以下の4つの効果が大きいと思います。

  1. 髪の手触りが良くなる。

  2. 髪にツヤが出る。

  3. 摩擦などから髪を保護してくれる。

  4. トリートメントの効果を長持ちさせてくれる。

髪はダメージを受けると、表面を覆っているキューティクルが損傷していきます。

キューティクルが損傷してしまうと、手触りが悪くなり引っ掛かりが多くなってしまいます。一度キューティクルが傷んでしまうと治ることはなく、その傷んだ部分から『髪内部のタンパク質の流出』が起こります。

髪の内部成分が流出してしまうと、髪内部の密度が低下して髪が脆くなっていきます。水分保持力も低下していき、パサパサ・ゴワゴワになっていきます。

コーティングは髪の表面を疑似的な物質で覆うことによって手触りをよくし、摩擦を防ぎ髪の損傷の進行を一時的に抑制する効果があります。

それだけではなく、髪のツヤも出してくれるので傷んだ髪を綺麗に見せてくれる効果もあります。

コーティングをすることで髪への負担も最小限にし、髪を綺麗に見せてくれる事もできます。

つまりは髪の包帯や絆創膏のような役目になり、 外部の刺激から髪を保護し、これ以上髪のダメージを進行させないようにしてくれます。

しかしコーティングは使用の仕方に注意が必要です。

適度の仕様であれば抜群の効果を発揮しますが、使いすぎると以下のようなデメリットが顔を覗かせます。


コーティングのデメリット

過度なコーティングをすると髪の乾きが悪くなり、乾いたように感じてもしっかり乾いてない状態になってしまいます。

トリートメント直後のしっとりした感じはトリートメントに含まれる「油分」と乾き切らず毛髪内部に残っている水分「自由水」が出している質感です。

毛髪内部の「水分」は2種類あり、内部のタンパク質と水素結合している、何をしようとも絶対に出ていかない「結合水」と濡れると入り込み、乾くと出ていく「自由水」があります。

以前のブログで「自由水」が「結合水」を連れて蒸発してしまうというお話をしました。

わかりやすく説明すると、髪や肌を自然乾燥させると?
肌は『カサカサ』髪は『パリパリ』になってしまいますよね?

なぜかというと、「自由水」と「結合水」が長時間一緒にいると同化してしまい、乾く時に『結合水』も一緒になって乾燥してしまうからなんです。

「ドライヤーしないほうが髪にいい」は間違いで、早い段階で水分を飛ばしたほうが内部に必要な水分は残ってくれるんですね。

トリートメンの上塗りでコーティングをし過ぎると髪は本来持っている機能の、『水分調節』がうまくできなくなり、髪が乾いているようで乾いてない状態になります。

つまり外だけ乾いて中が『半乾き』の状態になってしまうんです。そして毛髪内部に残ってしまった「自由水」が時間をかけて「結合水」と同化していきます。

その後、徐々に蒸発することで、まるで「自然乾燥」したかのように乾燥を引き起こしてしまいます。

トリートメントをし過ぎた髪は、より一層乾燥しやすい状態になり広がってしまいます。

さらに、コーティングの成分が表面に蓄積し過ぎると、静電気が起きやすくなりさらに広がります。表面もベタベタするような感じが残りやすくなり余分な汚れを吸着しやすくなっていきます。

そして様々な物が表面に蓄積してしまった髪はどんどん重くなっていき、思ったようにまとまらなくなってしまいます。


重くなってしまった髪の本来の軽さを取り戻すのは素髪ケアでのデトックス

メリットとデメリットを伝えて来たトリートメントですが、 絶対にやるべきではない悪いものであるという認識も間違いです。

それは普段からお化粧をしている女性であれば、よく理解していると思います。ファンデーションは肌を根本的に綺麗にする事は出来ないけど、一時的に綺麗に見せることは可能。

それが一番のメリットです。

トリートメントも同じように使ってあげることによってその効果を発揮します。「トリートメントすると髪のダメージが治る」や「持ちの良いトリートメント」が話題になっていますが、 何ヶ月も効果が持続するトリートメントは、ずっと崩れないファンデーションをつけているようなもの。

それは、あまり良いとは言えない、というのはここまで読んで頂いた方にはわかっていただけると思います。数あるトリートメントの中には傷ませないように、しっかりと”オフ”ができるトリートメントも存在します。


トリートメントもその日の髪を綺麗に見せ、しっかりオフをさせる

トリートメントもしっかりとオフをすることによって、過度な蓄積はなくなり、デメリットが少なくなります。

上手に使用する事が出来れば、髪への負担も最小限にし、髪を綺麗に見せてくれる事もできるのです 。

適度なトリートメントは髪の包帯や絆創膏のような役目になります。外部の刺激から髪を保護し、これ以上髪のダメージを進行させないようにしてくれます。

そして、少量のファンデーションで肌を綺麗に見せるためには、そもそもの肌が健康的で綺麗な状態であることが大切です。髪も同じように、少量のトリートメントで髪を綺麗に見せるためには、素の髪が綺麗で健康的な状態である事が最も大切なのです。

そのためには、髪の芯を整えていく『素髪ケア』で髪の自力を高めていき、トリートメントを使いすぎなくともキレイでいれる髪質になる事が大切です。

そうすることによって、トリートメントの呪縛から解き放たれた自分本来の髪の美しさに気がつく事ができるはずです。

トリートメントを使い続けるケア、この先もまだ続けていきますか?

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