ヨーロッパ文化教養講座(フランス映画 「デリシュ」録画鑑賞記)
2023/08/12
フランス革命直前のパリから少し離れた、実家(馬車の休憩地)に元宮廷料理長が世界初のレストランを作る話。
映像が素晴らしく楽しんで観ることができた。
コメントと感想:
1.主人公のシェフ マンスロン(演 グレゴリー・ガドゥボワ)も謎の女弟子ルイーズ(演 イザベル・カレ)も熟年の俳優で、映画に落ち着きを与えている。
2.ストーリーは創作だとは思うが、時代背景は、セリフの中に、ミラボー、国民会議、など、フランス革命直前であることがわかるようになっている。
3.この時代であれば、貴族に対する庶民の憎悪感もわかるし、フランス革命で貴族の特権が奪われることも解っているので、最後のシーンも公爵の仕返しを気にすることなく、気持ちよく見終わることができる。
4.この映画は、ショットが絵画のようで美しい。
舞台は、田舎の汚い小屋のような家であるが、人々が美味しいコース料理を楽しんでいるときは、部屋も明るくて綺麗なのに、人が去って寂しくなると、部屋も暗く色が無くなるようにショット自体も寂しくなる。
5.フランス映画らしい、お洒落さを感じる、人に勧められる映画だと思った。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?