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ヨーロッパ文化教養講座(フランス映画 「デリシュ」録画鑑賞記)

2023/08/12
フランス革命直前のパリから少し離れた、実家(馬車の休憩地)に元宮廷料理長が世界初のレストランを作る話。
映像が素晴らしく楽しんで観ることができた。

フランス革命前夜の18世紀フランスを舞台に、世界で初めてレストランを作った男の実話をもとに描いた人間ドラマ。

1789年。宮廷料理人マンスロンは、創作料理「デリシュ」にジャガイモを使用したことで貴族たちの反感を買って解雇され、息子を連れて実家へ帰ることに。

ある日、マンスロンのもとに謎めいた女性ルイーズが料理を習いたいと訪ねてくる。彼女の熱意に負けて料理を教えることになったマンスロンは、失っていた料理への情熱を徐々に取り戻していく。

やがてマンスロンはルイーズと息子の協力を得て、一般人のために開かれた世界初のレストランを開店する。

マンスロンを「オフィサー・アンド・スパイ」のグレゴリー・ガドゥボワ、ルイーズを「ムースの隠遁」のイザベル・カレが演じる。「ブルー・レクイエム」などの脚本家エリック・ベナールが監督を務めた。

2020年製作/112分/G/フランス・ベルギー合作
原題:Delicieux
配給:彩プロ

映画.com

コメントと感想:

1.主人公のシェフ マンスロン(演 グレゴリー・ガドゥボワ)も謎の女弟子ルイーズ(演 イザベル・カレ)も熟年の俳優で、映画に落ち着きを与えている。

2.ストーリーは創作だとは思うが、時代背景は、セリフの中に、ミラボー、国民会議、など、フランス革命直前であることがわかるようになっている。

3.この時代であれば、貴族に対する庶民の憎悪感もわかるし、フランス革命で貴族の特権が奪われることも解っているので、最後のシーンも公爵の仕返しを気にすることなく、気持ちよく見終わることができる。

4.この映画は、ショットが絵画のようで美しい。

舞台は、田舎の汚い小屋のような家であるが、人々が美味しいコース料理を楽しんでいるときは、部屋も明るくて綺麗なのに、人が去って寂しくなると、部屋も暗く色が無くなるようにショット自体も寂しくなる。

5.フランス映画らしい、お洒落さを感じる、人に勧められる映画だと思った。

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