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ヨーロッパ文化教養講座(「忠実なる羊飼い」 シェドヴィルがヴィヴァルディの名前を使って出版 その2)
2023/03/25
早速、「忠実なる羊飼い」のCDが届いた。
CDジャケットの絵はLPのときと同じ感じがした。
やはり、堂々と「VIVALDI」と書いてある。
曲名紹介にも、
A.ヴィヴァルディ
フルート・ソナタ集 作品13「忠実なる羊飼い」
と書いてあり、
第1番、第3番、第2番、第4番、第5番、第6番
の順で録音されている。
フルートは、ジャン・ピエール・ランパル
チェンバロは、ロベール・ヴェイロン=ラクロワ
共に1922年生まれ
早速聴くと、
皆川達夫氏の「バロック音楽の楽しみ」のテーマ曲は、
第2番の第1楽章であることがわかった。
録音は、1968年となっていて、今から55年前の録音。
さすがに低音、高音は出ないが、響きが良くて聞きやすい。
10代のとき何度も繰り返し聴いたせいか、ランパルのアドリブ部分も
耳なじみがして本当に懐かしい。
1番名曲だと思う6番を当時のライナーノートの解説は何と書いてあるのだろう。
ソナタ 第6番 ト短調 RV58
4楽章から成り、6曲中唯一の短調ソナタである。教会ソナタと室内ソナタとの両方傾向が渾然と一体になっている、いかにもヴィヴァルディらしい作品である。
軽快な3拍子の第1楽章Vivaceではじまる。
第2楽章Alla breveは、フーガ・ダ・カペッラとも記されているように、教会ソナタ風(ア・カペッラ)の複音楽(フーガ)的な作品である。
第3楽章Largoはパストラールで、9拍子のゆるやかな旋律はヴィヴァルディのあらゆる作品のうちで最も美しいもののひとつと言えよう。
終楽章Allegro ma non prestoはいきいきとした2拍子のリズムに導かれた2部形式の曲である。ヴィヴァルディの室内ソナタは、ジーグのかわりに、このような軽快な2拍子の舞曲で終わることが少なくない。
この当時は、ヴィヴァルディの作品だと信じられていたようだ。
ただ、WIKIによると、
「第4楽章はヴィヴァルディの作品4の第6番(RV 316a)の第3楽章を編曲したもの。」とあるので、この曲がヴィヴァルディ的であるのは、当然だとも思った。
ジャン・ピエール・ランパルは、2000年に亡くなっているが、残念ながら生演奏を聴く機会はなかった。
現在も、ジャン=ピエール・ランパル国際フルートコンクールが数年おきに行われていて、歴代の第一位には、工藤重典、佐久間由美子、上野星矢の名前が刻まれている。
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